ブルースター (ページ41)

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③ ページ41

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…確認、したんだけど。
見事に、皆バラバラの場所。
出席番号順だから、当たり前と言えば当たり前だけど…。

唯一前後なのが、長谷川くんと藤原くんだけ。
いつもはこんなこと思わないんだけど…話せる人がいるのって、羨ましいかも。
まあ、こんな状況に立たされてるからこそ思えることなんだろうけど。

陽向「見事にバラバラ…」

葵唯「…仕方ないんじゃん？」

壱馬「あ、窓際。ラッキー」

川村くん、あなたの観点はそこですか。
お気楽思考って陽向のこと言ってるけど、意味を変えれば一番川村くんがお気楽よね。

あたし達が前で固まっていると、不意に教室のドアが開いた。
そこには、あたし達の天敵…宮本が立っていた。

宮本「自分の席を確認した者は座れよー。もちろんお前等もな」

お前等…それは、あたし達8人に向けられた言葉。
…あー。本気でムカつくのはあたしだけ？

壱馬「うっざ…」

いや、違った。
川村くんも、同じ心境みたいね。
わざと少しだけ宮本に聞こえるように言って、自分の席へと向かって行った。

宮本「…ちょっと待て川村」

…だけど、もちろんのこと止められた。

壱馬「はーい？なんでしょーか？」

喧嘩腰に、川村くんは宮本に対して返事をする。
…何か早速無意味な乱闘でも起きそうな勢いね、これ。

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