ブルースター (ページ32)

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陽向「うわ…！最悪！」

そう言って、急いで制服へと着替え始めた。

…一応、女子同士とはいえ…こんな平気で着替える人って、珍しいよね。

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陽向「遅れてすみませんでしたー！」

ようやくロビーへと出てこれたのは、6時45分。…最悪。

あれから、陽向が寝ぐせだの何だの言いだして直してて…それで、このさま。

もう…付き合ってらんないよ。

北人「はよ…。朝から大惨事だなー」

吉野くんは朝が苦手なのをわかってくれてるのか、優しい口調で言った。

壱馬「あーあ…待つのってかなりしんどいねんな。眠くなっちまったやん」

慎「これから、毎日これ？」

樹「どうだろうなぁ…」

チラリと、藤原くんは陽向を見た。

…流石の藤原くんでも、ちょっと疲れたみたいね。

陽向「こ、これからは気をつけます！」

夏輝「はい、そうしてください。ではまず…予定は遅れましたが、朝は必ず近辺の掃除に出てもらいます。予定では、6時から7時まで。そのあと、朝食となります」

陽向の断言を軽く流して？先輩が言った。

…って、掃除って…聞いてないんですけど。

壱馬「はぁ？…あの、掃除とか聞いてないんやけど」

夏輝「僕も今日の朝初めて聞いたんですよ。…まぁ、祖父の意図は分からないですけど、一応ここも高校の敷地内。綺麗にだけはしておいた方がいいそうですよ」

そう…なんですか。

面倒なことになって…。

本当に、勘弁してほしかった。

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