ブルースター (ページ18)

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入学式が終わった。だけど、あたし達の雰囲気は凄く暗かった。

陽向なんか…怖いくらいに。

陽向「あのでっかい寮じゃないんだよね…」

…そこ？

大きさよりも、まず男女一緒って所じゃ…あ、あと学校から少し離れてるってところじゃないのかしら…。

千晴「…」

葵唯「何か面倒なことになったね…」

千晴も葵唯も、沈んでる。

あたし達がこんな暗い雰囲気になるなんて…思いもしなかったわ。

さっき所連絡が終わり、それぞれが自分たちの寮を見に行く時間。

あたし達は、宮本に呼び出された。

そしてこの…"梅"寮についての資料をもらった。

まず最初に…自炊。

キッチンはあるから、それを使って自分達のご飯は自分達で作れということ。

次に、お風呂までもが男女共通。

時間交代で入れ…と。

部屋は各自1部屋。

おそらく、あの寮には全く…もしくはほとんど人が来ないということを示しているんでしょうね。

だけどそこはまぁ…広いからいいとしても。

何この…学校から外された感は。

超、ムカつく。

千晴「そういえば、藤原くん達はもう行ってるんだよね？」

葵唯「そうらしいね…宮本が男子は先に行ってるって、言ってたし」

陽向「ふぅん…」

椛「そうだったわね…」

とにかく、あたし達もその寮へと向かうしかなかった。

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