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『ほら、座れ』




「そこ」と坂田が座ったソファの目の前のソファを指さされ、俺は後ろに倒れるよう座った。

俺の目の前には湯気といい匂いの立つコーヒーを置き、自分の前にはイチゴミルクの入ったコップを置く。




『……話って、なんですかィ』




とっとと終わらせて帰りたい。大方説教されることは分かっているから、それを聞き流して早く……。

早く帰ったところで、俺は何をするのだろう。また喧嘩か? それとも、今度こそAに満たしてもらうのか?



結局俺は、空っぽの詰まらない男だった。だから彼女はあの男を選んだのである。愛されたい男と、愛してくれる男。

女はみんな愛されたい……それ故Aが選んだのは後者である高杉だ。それは何も間違った選択でない。




『話ってェのは……お前が何かヤバいことやらかしたら、俺がもう庇いきれないよっつう話よ』




坂田の目はいつもの死んだ目と違って真剣みを帯びており、本当に俺の状況は芳しくないようである。

「あっそうですか」と話を終わらせれば良いものの、どうしてか口が砂漠の中にいるみたいに乾いてしまい、声が出なかった。




『……なァ、ひとつ聞いていいか?』




そう言った坂田は自分のコップを唇につけて傾ける。俺が何も言わないことが分かっているのか、そのまま話を続けていく。




『なんでお前、毎日学校来てんの?』

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設定タグ:銀魂 , 沖田総悟 , 神威   
作品ジャンル:アニメ
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ハル(プロフ) - ゆうかさん» 過去作も読んでくださったんですか!! うわあ、とっても嬉しいです^^ これからもバンバン作品を作っていきたいと思っておりますので、また新作が出ましたらたくさん読んでいただけるととってもありがたいです! コメントと応援、どうもありがとうございました!! (2017年10月7日 13時) (レス) id: d8241361cf (このIDを非表示/違反報告)
ゆうか(プロフ) - すっごく素敵なお話ばかりで1日で昔のものもほとんど読んでしまいました(;^ω^)これからも頑張ってください!応援してます! (2017年10月7日 11時) (レス) id: da24fb15e8 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - 紫蘭さん» ありがとうございます! 最後は無事にハッピーエンドです!! ちょっと拗れた青春でしたが、紫蘭さんが楽しんでいただけたのなら良かったです。新作、完成させてからの投稿となっておりますので、お時間空いたときにでも読んでくださいませ! いつも閲覧どうもです!! (2017年10月6日 18時) (レス) id: 637325fbc5 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - 銀皐月さん» ありがとうございます! 個人的にエロスが書きたいわけではないのですが、作品にそれっぽい表現が登場人物を表すために必要な時は薄っすら入れるようにしてます笑 高杉パパってわけじゃないけど、みてくださいな^^ コメントどうもありがとう。 (2017年10月6日 18時) (レス) id: 637325fbc5 (このIDを非表示/違反報告)
紫蘭(プロフ) - 完結おめでとうございます!皆幸せになる青春を謳歌しているなんて羨ましいです…笑 二人の思いが通じて良かったです! 新作頑張って下さい! (2017年9月30日 10時) (レス) id: 684ce788b1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ハル | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/harumemory  
作成日時:2017年9月11日 18時

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