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親に醤油を切らしたから買ってきてくれと頼まれたAは、沖田のことで頭をいっぱいにしながらスーパーまでの道のりを歩いていた。
噂をすれば影がさす……とは言い難いのかもしれないが、そんな彼女の視界の隅に沖田と神威が並んで歩いているのが見える。
考える間も無くAは彼らの元へ駆け出し、沖田の腕を掴んだ。それにより警戒心を一瞬見せた沖田だが、正体がAだと分かると簡単に解いてしまう。
それを横で見ていた神威は、彼女に視線を移して怪訝そうな目を見せた。
『総悟、待って!』
『……何だよ』
隣りに神威がいることを思い出したのか、慌てたようにAを睨みつける。掴まれた腕は少々勿体なさそうに振り解き、唇を固く結んだ。
『どこ行くの?』
『また喧嘩?』
『自分が今どんな状況か分かってる?』
『次悪さしたら退学になっちゃうかもしれないんだよ?』
「ねえ」と答えを要求してくる彼女に何か言おうと沖田は口を開くも、疑問ばかり投げかけられては何を返したら良いのか分からない。
それにどれも返すべきなのかすら分からず、結局彼は全て喉の奥へと飲み込んで、いつもの台詞をAに返した。
『うるせェ』
『お前にゃ、関係ねェだろ』
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ハル(プロフ) - ゆうかさん» 過去作も読んでくださったんですか!! うわあ、とっても嬉しいです^^ これからもバンバン作品を作っていきたいと思っておりますので、また新作が出ましたらたくさん読んでいただけるととってもありがたいです! コメントと応援、どうもありがとうございました!! (2017年10月7日 13時) (レス) id: d8241361cf (このIDを非表示/違反報告)
ゆうか(プロフ) - すっごく素敵なお話ばかりで1日で昔のものもほとんど読んでしまいました(;^ω^)これからも頑張ってください!応援してます! (2017年10月7日 11時) (レス) id: da24fb15e8 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - 紫蘭さん» ありがとうございます! 最後は無事にハッピーエンドです!! ちょっと拗れた青春でしたが、紫蘭さんが楽しんでいただけたのなら良かったです。新作、完成させてからの投稿となっておりますので、お時間空いたときにでも読んでくださいませ! いつも閲覧どうもです!! (2017年10月6日 18時) (レス) id: 637325fbc5 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - 銀皐月さん» ありがとうございます! 個人的にエロスが書きたいわけではないのですが、作品にそれっぽい表現が登場人物を表すために必要な時は薄っすら入れるようにしてます笑 高杉パパってわけじゃないけど、みてくださいな^^ コメントどうもありがとう。 (2017年10月6日 18時) (レス) id: 637325fbc5 (このIDを非表示/違反報告)
紫蘭(プロフ) - 完結おめでとうございます!皆幸せになる青春を謳歌しているなんて羨ましいです…笑 二人の思いが通じて良かったです! 新作頑張って下さい! (2017年9月30日 10時) (レス) id: 684ce788b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハル | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/harumemory
作成日時:2017年9月11日 18時