暮れ紛れ、山 −kwmr×fkr− ページ4
kwmr side
今日は土曜日。しかし、俺はオフィスに向かっていた。
理由は簡単、仕事が溜まっていたからである。
最近はテレビなど外部との取引が多かったうえ、季節の変わり目に体調を崩してしまったこともあって、雑用を溜めっぱなしにしていたのだ。うーん、社会人として失格かも。
こっそり入り込んだオフィスには当然誰もいない。一人さみしくキーボードをたたいていると、突然ドアの開く音がした。
「やっほ」
「,,,福良？」
「こっそり雑用しようと思ったのに、河村がいるとは想定外だなぁ」
にやりとこちらを覗くのは福良だった。何故かいつもより服に気合が入っている。
いやはや、こちらの方が想定外である。だって福良は最近企画を一気に作りためてるくらいは暇なはずだ。
何を仕掛けに来たんだろう？
「河村、仕事あとどれくらい？」
「え、一時間くらいかなぁ」
「じゃ、企画出しながら待ってる」
「雑用しに来たんじゃないの」
「あ、それもあったわ」
疑問を抱えたまま無事仕事を片付けると、福良が相変わらずのしたり顔でこちらを見てくる。
「今日この後暇？」
「え、暇だけど」
「じゃあ山行こうよ。高尾山」
時刻は午前十二時。高尾山まで大体２時間くらいかかるから、そんなに山にはいられない気がする。
「今からだと楽しめなくない？ちょっと遅いし」
「遅いからいいんじゃん。ふふ、ばっちりスケジュールは組んであります」
「じゃあ最初からデート行きたいっていいなよ」
「デート行きたい」
「行く」
かくして僕らのデートは幕を開けた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 150人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
颯楓(プロフ) - すみれさん» ありがとうございます!!!良かったです♪いやぁqkの尊みは深さを知りませんね() (2020年6月4日 18時) (
レス) id: 0a39adce2c (このIDを非表示/違反報告)
すみれ(プロフ) - んんんんんなぁぁあ！！！尊いが溢れております、、うわぁぁ、、尊み謙信です、、 (2020年6月4日 17時) (レス) id: 9585eb17bb (このIDを非表示/違反報告)
颯楓(プロフ) - すみれさん» ありがとうますっっっ!!!お待たせしてしまって申し訳ないです,,,続き執筆中ですので今しばらくお待ちをΣｂ( ｀・ω・´) (2020年6月2日 16時) (レス) id: 0a39adce2c (このIDを非表示/違反報告)
すみれ(プロフ) - ぬうううぁぁあ！！好きです！！すごく！！続き楽しみにしてます…！ (2020年6月2日 5時) (レス) id: 9585eb17bb (このIDを非表示/違反報告)
颯楓(プロフ) - まままさん» おおあ良かった！とんでもないです、喜んで頂けて何よりですっ!!!いいですよね,,,重い話,,, (2020年5月29日 20時) (レス) id: 0a39adce2c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：颯楓 | 作成日時：2020年5月18日 20時
