五月晴れ、海 ―ymmt×k-chan― ページ1
ymmt side(既に付き合っています)
５月某日。
「うあーーー！やまもとさーん、海!!!」
抜けるような青空の下、僕とこうちゃんは海に来ていた。
事の初めは一週間ほど前にさかのぼる。
「山本さん、遊びに行きましょうよ」
「へ？」
「ほら、もう５月ですし、仕事も一段落しましたから！ね、行きましょ」
丸くて可愛い瞳が僕を見つめる。そんな目を見たら断る選択肢など一瞬で消え去ってしまう。
そういえば最近は新年度の引き継ぎとかでなかなか２人きりにはなれなかった。
「,,,いこっか」
「ホントですか!!?やったあ!!!」
「わあ、ここオフィスだから!静かにっ」
慌てて口を抑える。奥でご飯を食べていた河村さんと福良さんが肩を震わせていた。
,,,まったくもう。
「で、どこ行きたい？」
「あー、いい天気なんで、外歩きたいです」
外かあ。
そういえば、近くに臨海公園があったはず。こうちゃんは内陸の出身だし、海とか珍しいかも,,,
「じゃあ、海とかどう？あそこの臨海公園に行こうよ」
「海!!?行きます！」
「それじゃ、伊沢さんにお願いにいこっか」
かくして、伊沢さんに休みを頂き臨海公園に来たのである。
平日の昼間、僕らの他に人はいない。
フレックスタイム制ってこういうとき便利。
ここの臨海公園は埋め立て地にあるから砂浜とかはないんだけど、代わりに芝生や草むらが充実している。
事実こうちゃんは籠から放たれた鳥のようにあちこち駆け回っていた。
「わ、山本さんなんか魚がいますよ」
「ホントだ、あれはサヨリの子供かな」
「じゃ、サヨリを漢字で書くと？」
「針の魚,,,ってクイズじゃん」
「へへ、サヨリっておいしいらしいですよ！今度は釣り道具持ってきません？」
「ふふ、名案かも」
そこまでいったところで、こうちゃんのおなかが音をたてた。
「,,,こうちゃん」
「えへへ、実は今朝食べてなくって」
「だめじゃん,,,じゃ、早めのご飯にしよ」
「はい！」
芝生に並んで座って、コンビニで買ってきたパンを取り出す。
強すぎない日差しと、海風が心地好い。
横ではこうちゃんが早速自前のサンドイッチにかぶりついていた。
キャベツと、卵と、なんか黒いものが挟まって,,,
「え、こうちゃんその黒いの何？」
「何って、海苔です。おいしいですよ」
「ホント？」
「じゃあ食べてみて下さい！ほら、あーん」
マジか。この状況が既に美味しい。
「じゃ、いただきまー,,,」
瞬間、僕らの間を何かが横切った。
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颯楓(プロフ) - すみれさん» ありがとうございます!!!良かったです♪いやぁqkの尊みは深さを知りませんね() (2020年6月4日 18時) (
レス) id: 0a39adce2c (このIDを非表示/違反報告)
すみれ(プロフ) - んんんんんなぁぁあ！！！尊いが溢れております、、うわぁぁ、、尊み謙信です、、 (2020年6月4日 17時) (レス) id: 9585eb17bb (このIDを非表示/違反報告)
颯楓(プロフ) - すみれさん» ありがとうますっっっ!!!お待たせしてしまって申し訳ないです,,,続き執筆中ですので今しばらくお待ちをΣｂ( ｀・ω・´) (2020年6月2日 16時) (レス) id: 0a39adce2c (このIDを非表示/違反報告)
すみれ(プロフ) - ぬうううぁぁあ！！好きです！！すごく！！続き楽しみにしてます…！ (2020年6月2日 5時) (レス) id: 9585eb17bb (このIDを非表示/違反報告)
颯楓(プロフ) - まままさん» おおあ良かった！とんでもないです、喜んで頂けて何よりですっ!!!いいですよね,,,重い話,,, (2020年5月29日 20時) (レス) id: 0a39adce2c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：颯楓 | 作成日時：2020年5月18日 20時
