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連れ歩き、風―izw×kwkm― ☆ ページ15

izw side

「やっべ,,,っ」

集合時間を一五分すぎた。いつもはこんな時間にルーズじゃないんだけど、今日はうっかり仕事先とのやり取りでミスが発覚して、少しオフィスに寄っていたのだ。

息を切らせて待ち合わせ場所の駅前へ走る。思いのほか人が多くて、簡単に見つかると思っていたあの派手髪が見つからない。
きょろきょろと周りを見ていると、不意に後ろから声がした。

「遅刻ですよ、伊沢さん」
「川上,,,ごめんって」

綺麗な金色に染まった髪の下から、川上が不機嫌そうに見上げてくる。
上目遣いいただきました。

「今日はとことん俺に付き合ってもらいますからね」
「もちろん。遅れなくたってそのつもりだったよ」
「嫌味通じねー,,,」

あーもう、とひとしきり毒を吐いてから、いきなり俺の手を掴む。

「行きますよ!貴方が遅れてる間に、色々と調べておいたんです」
「マジ!!?遅れてみるもんだな」
「二度とデートしませんよ」
「すいませんっした」

そんなことをいいつつ、川上もかなり浮かれているようだった。心なしかいつものピアスがよく揺れる。

ふふ、と思わず含み笑いが漏れてしまい、川上に怪訝な目でみられた。

そのあとは川上に連れられるまま雑貨屋を巡った。エスニックから北欧っぽい店まで、幅が広い。オフィスに置くもの買ったりして、さらにコーヒー豆専門店にも行った。いつもちょっとコーヒーに凝っていたから気になっていたのだが、どうやらここの店限定のブレンド品なんだとか。
まるで自分の秘密基地を紹介しているような川上が可愛い。

お勧めの店で昼ご飯。

「わ、このペペロンチーノめっちゃ美味い」
「そうでしょう?前からここお気に入りなんです」
「そういえばさ、川上雑貨屋さんとか全部さっき待ってる間に調べたの?」
「あー、行きたい店とかはあったんで、効率的な道順調べてたんです」
「さすが」

意外と街歩きが好きなんだそうで、普通に歩いていただけじゃ絶対知ることがないような裏道のお店にも案内してもらった。

俺が知らない川上に、少し胸が締め付けられる。

「伊沢さん?」
「へ、ごめん何」
「聞いてなかったんですか,,,次はどこ行きます?」
「あーそうだな、せっかくだから映画でもいく?」
「どこがせっかくなんですか」
「へへ、実は川上と見たいヤツがあってさ」
「いいですけど」

一瞬頬が赤く染まったのを俺は見逃さなかったぞ,,,

近くの映画館を見つけ、そのまま店を出た。

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颯楓(プロフ) - すみれさん» ありがとうございます!!!良かったです♪いやぁqkの尊みは深さを知りませんね() (2020年6月4日 18時) (レス) id: 0a39adce2c (このIDを非表示/違反報告)
すみれ(プロフ) - んんんんんなぁぁあ!!!尊いが溢れております、、うわぁぁ、、尊み謙信です、、 (2020年6月4日 17時) (レス) id: 9585eb17bb (このIDを非表示/違反報告)
颯楓(プロフ) - すみれさん» ありがとうますっっっ!!!お待たせしてしまって申し訳ないです,,,続き執筆中ですので今しばらくお待ちをΣb( `・ω・´) (2020年6月2日 16時) (レス) id: 0a39adce2c (このIDを非表示/違反報告)
すみれ(プロフ) - ぬうううぁぁあ!!好きです!!すごく!!続き楽しみにしてます…! (2020年6月2日 5時) (レス) id: 9585eb17bb (このIDを非表示/違反報告)
颯楓(プロフ) - まままさん» おおあ良かった!とんでもないです、喜んで頂けて何よりですっ!!!いいですよね,,,重い話,,, (2020年5月29日 20時) (レス) id: 0a39adce2c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:颯楓 | 作成日時:2020年5月18日 20時

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