最恐の女海賊 (ページ4)

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episode2 ページ4

禅「…！…A！！！起きろ！！！」

『！！！！？(ビクッ
おきた！おきたおきた！！！』

禅「今日はチンピラから、海賊貯金のお金譲ってもらいに下まで降りるって約束しただろ！
はやく起きねぇと置いてくぞ！！」

『あっ！そうだった！譲ってもらうんだった！すぐ用意するからまって！！』

要「…譲ってもらうね。誰だよあいつらを悪ガキにしたのはよぉ～。」

あら。子供は大人を見て育つんですよ。要さん？？

要「ん？？
…気のせいかな？俺、もうそんな歳？嫌やなあ～」

禅「独り言はジジィの初期段階っと。」

要「おいこら、禅くん今から真剣でチョイと殺り合おうじゃねぇか～(ギラッ」

禅「あんたは、弟子を殺す気か！！」

『カナメもゼンも朝から元気いっぱいだね。
じゃあ、いってきま～す！！』

禅「！？おい！まて！A！！」

ーーーーーー
ドガッ！バギィ！！ガチャン！！！
…下町では随分と派手な音が聞こえてきますね。あのわんぱく2人組がやんちゃしてるみたいです。

あらあら、2人ともお手手にいっぱいの袋を持って、随分と巻き上げちゃったみたいですね★

でも、、

「見てあの2人！また山から化け物が降りてきたわよ！」

「嫌だわぁ～！汚らしい青い髪に赤いピアス！なんであんな子が生きてるのかしら…」

「まあまあ、あと数年の辛抱さ！」

「はやく消えてほしいわ！目障りなのよ！
隣の獣人もよ！あんなのただの化け物じゃない！！」

禅「…A、ちゃんと前見ろ！あんな奴らことなんて気にしたら剣士失格だぞ！」

『…でも、、』

禅「オレがいるから…1人じゃない！オレがいるからヘーキだろ？？
はやく帰ろうか。な？？」

『！うん！！(ニコッ』

よかった。
Aには禅くんがいるから、大丈夫ですね。
この国の人たちは、お山に住む孤児たちが大嫌いなんです。
禅くんも含めて、道場の子供達はみんな獣人の子供。人間の姿をしてるのは、Aだけ。そのAも獣人と人間の混血であるため、国中から白い目で見られてしまいます。
お山の子達はみんな、化け物なんです。
大人の獣人はこの国にはいません。
子供たちを守っているのは、獣人でも混血でもない人間の、要だけなんです。
その話はまた別の機会に。