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「高木さんって…！」
「『ニライカナイ』の編集者。今回の特集を組んでくれた人だよ。」
「やっぱり！『SEAson』の人だよね！俺あのコーナーが好きすぎて感想送ったことあるもん。」
「マジ？」
「え？いや……本当だけど。」
「へぇ。高木さん良い人だったよ。思ってたより若くてびっくりしたけど。」
なるほど、若いからこそ若者の視点で記事を書けるんだ。
と、一人で納得しながら歩いていくといつの間にかマンションの前に立っていた。
エレベーターで3階を押して、そのまま上昇していく。
部屋の鍵を開け、中に入る。
電気を点けると、今日の朝寝坊してしまい散らかったままの部屋に明かりが灯った。
「ごめんね、片づけるから先にシャワー浴びてて。」
これ、とタオルやら洗面器具を渡すと裕翔は洗面所へと消えて行く。
1DKの部屋は一人暮らしするにはちょうどいい広さで、今回みたいなことが無ければ人は滅多に泊まらないし特に不便はしていない。
洋室に布団を敷いて、今夜の寝床を確保する。
部屋を片付けて紅茶の葉を取り出していると裕翔がシャワーから出てきた。
「シャワーありがとう。タオルどうしたらいい？」
「適当に置いてくれればいいよ。裕翔は紅茶飲めたっけ？」
「飲める……けどカフェイン摂っちゃうと眠れなくなるから、お茶もらっていい？」
「うん。冷蔵庫のものは好きに開けていいよ。俺もシャワー浴びてくるね。」
裕翔の行ってらっしゃいの声を背に、洗面所へと入って行く。
特に詳しい事は聞かなかったが、裕翔は明日どうするのだろう。
俺は明日は休みだから、都合さえあればゆっくりお話するのもありだと考えているけれど…。
シャワーの水が地面に弾く音を聞いていると、無性に海に行きたくなる。
というのは生まれてからずっと千代岬に住んでいるせいなのだろうか。
……いや、一度だけ。
『あの事件』があってから、一度だけ俺はこの町を離れた。
今はもう思い出したくもない昔の話。
「……っ。」
耳を塞ぎたくなって、シャワーを止める。
裕翔は実家に戻ると言っていたような気がするし、俺も明日はゆっくりしようかな。
簡単に説明すると、千代岬は東西に分かれていて商店街や駅がある方が東、俺と裕翔の実家のある本当の田舎なのが西だ。
西の地区には駅や商店街もなく、強いて言うなら総合病院があるくらいで東よりは閑散としている。
とはいえ、小さな同じ町だ。
そんなに大きな変わりはない。
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天凪(プロフ) - NMダイキング担さん» お返事が遅れてしまい、申し訳ないです...！更新が遅れていますが、もう少しして夏休みに入り次第、更新ペースを上げる予定ですので、それまでよろしくお願いします！ (2018年7月26日 23時) (
レス) id: 73cf59f499 (このIDを非表示/違反報告)
NMダイキング担 - 更新ありがとうございます！続きが気になります！！！ (2018年7月3日 0時) (レス) id: 238f9174c4 (このIDを非表示/違反報告)
天凪(プロフ) - NMダイキング担さん» コメントいつもありがとうございます！更新と返信が遅れてすみません。これから少しずつ更新していきますので、最後まで応援よろしくお願いします！ (2018年7月1日 21時) (レス) id: 73cf59f499 (このIDを非表示/違反報告)
NMダイキング担 - 遅れましたが、新作ありがとうございます！天凪さんの作品とても大好きです。これからも無理せずに更新頑張ってください！！ (2018年6月7日 0時) (レス) id: 238f9174c4 (このIDを非表示/違反報告)
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