「好奇心」は自分の首を絞める〜Part12〜

賑やかな仲間 ページ9

松田はAを抱き寄せ萩原から引き離す。


松「こいつで遊ぶのも大概にしろよ？」

萩「せっかくのチャンスだったのに…」

松「こいつにキスするなんざ100年早ぇよ。」

萩「そう？俺は経験豊富だけどなぁ？」

松「…まずは今の女達を片付けてからだな！」

『えっ！？萩原何股してるの！？』

萩「は！？違う違う！！付き合ってる子なんかいないよ！！」

松「そう言ってこの前仕事中に女からプレゼント貰ってただろ？」

『あらまぁ！！その話詳しく…』

萩「まだ10歳の女の子の事だろ！？あれは迷子で助けたお礼だよ！！」

『なんだ……』

萩「なんでガッカリするの！？俺、今はフリーだからね！？」

『え…？』

松「え…？」

萩「なんで陣平までそんな有り得ないって顔するの？？失礼だよね？？」

松「おい、俺にも卵焼きくれ。」

『あ、うん。分かった。』

萩「え？無視？ちょっと…」


Aは松田に言われ小皿に取ろうと箸で一つ取る。


松「一つでいい。そのままよこせ。」

『え…！？』


松田はAの箸を持つ手を掴んで引き、卵焼きに食いつく。


松「うん…料理好きは伊達じゃねぇな…」

萩「あーーー！！俺もAちゃんから食べさせて貰いたい！！」

松「うるさいぞ萩原。」

『もー！二人ともここで喧嘩しないでよ！ご飯作れなくなるじゃん！』


Aは二人をリビングに押しやり、また料理を再開する。
暫くすれば料理が出来上がり、リビングのテーブルに並べていく…


『あの二人はいつ帰ってくるの？』

萩「さっきメールでそろそろって…」


ガチャっ


「「ただいまー！！」」


松「噂をすりゃあ何とやらだな。」


玄関に続く廊下の方を見ると二人の男女がリビングに入ってきた。


「キャーー！！Aちゃーーん！！」

『キャーー！！ナタリーさーーん！！』

「おぉ！！A！！元気にしてたか！？」

『伊達さんお久しぶりぃ！！元気よぉ！！』


現れたのは伊達航とその恋人で、ハーフ美女のナタリー来間だ。
Aとナタリーは抱き合って再開を喜び、伊達はその様子を見ながら笑う。


ナ「ごめんなさいね。迎えに行けなくて…」

『全然いいよ！今こうして会えたんだし！…伊達さんはあれから体調大丈夫？』

伊「あぁ、お陰様でな…！もう忘れる事はねぇよ！」

『なら良かった！ちょうどご飯が出来たのよ。皆で食べよー！』


並べられた和食にナタリーや伊達も喜び、皆で食卓を囲んで夕食にする。


全「「「『いただきます！」」」

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