萩原研二4 ページ15
そこに入ってきたのは、髪をアップにして眼鏡を掛け、赤いスーツを来た峰不二子だ。
『不二子よろしくね。』
「あなたに頼まれたんじゃ仕方ないわ?私は厳しいわよ?」
「じゃ〜〜んじゃんやっちゃってよ!こいつには早く覚えて貰わないとな!」
『じゃあ、僕達は行くから。萩原頑張ってね。』
理樹とルパンが部屋を出ようとした時、後ろから萩原の「バンザァァァァァイ!!!」という声が聞こえた……
部屋を出た二人がヒソヒソと話す。
「ありゃ大丈夫か?」
『大丈夫だよ。萩原は女の子大好きだし…』
「いや…不二子のあのモードは割と本気モードだぞ…?」
『僕は優しかったけど、不二子はスパルタだからね…ま!美人に教えてもらってるんだからさ!』
意地悪そうにニヤニヤと笑う理樹にルパンは苦笑いした。
用事を済ませた理樹は部屋に帰ってきた。
『ただい…あーあ…』
そこにはベッドに仰向けで呆然とする萩原の姿があった。
『大丈夫かい?』
「不二子様マジスパルタ…」
何があったのか手で顔を覆ってカタカタと震える萩原。
『でも美人だったろ?』
「もう女王様みたい…いや、女王様だよ…」
『それで…覚えられた?』
「めちゃくちゃ叩き込まれた…」
『そりゃ良かった…デザートはいるかい?』
「いる…っ!!」
こうして萩原は言葉を覚え、怪我の回復も終わり外に出るようになった。
『言葉を覚えたらとにかく実戦あるのみだよ。フォローはするからさ。』
「よっし!女王様に鍛えられた腕前を見せてやる!!」
萩原の中では不二子=女王様になりました。
二人は街へ出て買い物をしながら店員などと会話をしていく。
『うん!もう心配ないくらい覚えたね!後は…あれ?萩原?』
途中萩原の姿が無くなり理樹は周囲を見渡す。
すると離れた場所で萩原が女性にニコニコと話しかけている姿を見つけた。
『……ナンパか?えぇおい……』
「うわぁ!!?」
ドス低い声で萩原の背から声を掛ける。
「ち、違うんだよ…!これは…」
理樹はチラッと女性を見て、申し訳なさそうに『彼が迷惑かけてごめんね』と謝った。
『ほら、行くぞ』
「あーー!!もう少しで連絡先を…!!」
『女王様に女性の扱い方を指導してもらうかい?』
「すみませんでした」
言葉が大丈夫だと分かり、怪我をした事で鈍っていた体も鍛え直し、ついでに彼の職探しも手伝った。
そうして月日が経ち、萩原はすっかりこちらの生活に慣れていった……
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九実(プロフ) - 淋さん» 伊達さんにとっては驚きでしょうねw再開した時が楽しみですw!!次ではいよいよ映画ストーリーですよ! (2019年7月14日 0時) (レス) id: 8f700df676 (このIDを非表示/違反報告)
淋 - 遂にきた…異次元の狙撃手!!そして帰国後には……フフフ……楽しみすぎるwwそして萩原、夢主ちゃんに助けてられたな……それに降谷と赤井のことを聞いた伊達さんの反応好きww (2019年7月14日 0時) (レス) id: b523bf60c6 (このIDを非表示/違反報告)
九実(プロフ) - ノンちゃんさん» 続編は下書き中です!!時間になったら解放しますので、その時はよろしくお願いします!! (2019年7月13日 3時) (レス) id: 8f700df676 (このIDを非表示/違反報告)
ノンちゃん(プロフ) - 続編は、下書き中ですか?何時かの更新を楽しみに待ってます。体調には、気をつけて、無理しないで下さいね。 (2019年7月13日 0時) (レス) id: bf7d4277de (このIDを非表示/違反報告)
九実(プロフ) - kzさん» 松田は確信犯、夢主は多分気づいてないでしょうねwそこが松田のむっつりスケベなところですなw (2019年7月11日 22時) (レス) id: 8f700df676 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:九実 | 作成日時:2019年6月2日 18時