どうしよう3 ページ6
Aはこうして自信が無い時や悩みがある時は風見を誘う。
「降谷さん自慢話」と言えば風見には尽きないので、Aはその話を聞きつつ自分の愚痴を言うのが流れだ。
『んー！！やっぱり風見さんに話すのが一番いいや！！』
「そうか？」
『はいっ！いつもありがとうございます！』
「いやいいさ…」
本当は風見も分かっている。「自慢話」と言って自分を誘うのも、本当は悩みや愚痴を聞いて欲しいということも。
ただ、素直に聞いて欲しいと言えないのは、公安のプライドか申し訳ないからなのか…
だか、こうして時々Aに誘われたら飲みに来るのも、風見は悪くないと思っていた。
「まぁ、また話が積もったら飲みに行くか。」
『はいっ！約束ですよ風見さん！』
そう言って二人はこれ以上飲むのを止め、早々に店を出ることにした。
風見に話を聞いて貰い、自信を取り戻してから数日したある日……
『催眠？？』
「あぁ、そうだ…」
目の前にいるのは風見。彼の手の中には白く細い円柱で、10cm程の長さのそれには先の方に赤いボタンが付いていた。
『何ですかそれ…』
「捜査先で見つけた物らしいんだが…なんでもこれで指定した相手に催眠を掛けられる…らしい…」
『半信半疑なんですね…』
「あぁ、ホントかどうかもわからんから捨てるにどうすればいいか分からなくてな…処理に困ってたんだ…」
そう言って風見はAにそのスイッチを渡す。
『え？何故私に？』
「害が無さそうならいいんだが、あったら処理法を考えなきゃいけない。小桜、頼んだ！」
『え、え！？ちょっと！！風見さん！？』
風見はそのスイッチをAに押し付け直ぐに立ち去る。
残されたAの手の中にはその怪しいスイッチが握られていた。
『……とは言っても、どうしろって言うのよ…』
押し付けられたスイッチを色んな角度から見てみるが、見た目は特に変わったことは無さそうだが、下の方にうっすらと線があるのを見つけ、指で摘んでクリクリと左右に捻る。
すると、底がクルクルと回って仕舞いにはポロッと取れた。
『お？取れた…なんだぁ？電池式かぁ？』
スっと空いた底を見ると、何やら入っていて、Aは必死にそれを引っ張り出す。
『なんだこれ…説明書？』
そこにはこのスイッチの使い方を書いた説明書があった。
『え…律儀に説明書なんて付いてる…なんで？忘れっぽい奴でもいたの？』
雑に書かれたその説明書をまとめるとつまり……
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ぽむ(プロフ) - すき。語彙力ないんですけど、この作品が好きです。ありがとうございました。 (2022年5月12日 23時) (
レス) @page40 id: 10c6d472ea (このIDを非表示/違反報告)
九実(プロフ) - Shamrockさん» お褒めの言葉ありがとうございます！！皆様の応援のお陰でやってこれました！！これからもよろしくお願いしますm(_ _)m (2019年4月6日 6時) (レス) id: 8f700df676 (このIDを非表示/違反報告)
九実(プロフ) - おったまげさん» ありがとうございます！色々伏線がありましたねw1度読んだ後、もう一度読んだ時に伏線を見れるのが面白いように書きましたw！ (2019年4月6日 6時) (レス) id: 8f700df676 (このIDを非表示/違反報告)
Shamrock(プロフ) - 九実さんの作品ほんと好きです。文才だなぁと思いながらいつも見ています。これからも頑張ってください (2019年4月5日 23時) (レス) id: 4a04417653 (このIDを非表示/違反報告)
おったまげ(プロフ) - もう本当に読んでいて素晴らしかったです。催眠のスイッチの部分とか、最後の最後にあぁこういうことだったんだ！って一人で感動してました(笑)これからも連載頑張ってください^ ^ (2019年4月5日 23時) (レス) id: e18c4166e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：九実
| 作成日時：2019年4月5日 11時
