愛か友情か…それとも復讐か

面影4 ページ8

園「キャーー！！そうなの！？そうなのね！？」


何を思っているのか、蘭と園子は手を取り合って楽しそうにしている。
それを見ていたコナンは「ハハハ」と苦笑いしていた。


園「あ！ちょうどいいわ！今度、知り合いの人のパーティーがあるんだけど…二人とも来ない？」

『パーティー？いつですか？』

園「そ！一週間後、〇〇ホテルのパーティーよ！」


それを聞いたAは少し考えた後沖矢を見上げた。


沖「……行きたいですか？」


小さい声で尋ねれば、Aはコクンと頷いた。


沖「では、お言葉に甘えて参加させていただきます。」

コ「え！？沖矢さん来るの！？」

蘭「え？コナン君どうして？来ちゃダメなの？」

コ「い、いや違うよ！沖矢さんって、パーティーとか来なさそうなイメージあったから…」


慌てて弁解するコナンに、蘭は「確かにそうね」と納得し、ふーっと胸を撫で下ろした。


園「じゃあ細かい説明はまた知らせるから、準備しておいてね！」

『はい！よろしくお願いします！』

沖「では行きましょうか。」

『はい、沖矢さん。』


そう言って歩き出す二人を見送った蘭と園子はヒソヒソと話す。


園「沖矢さんやっぱり狙ってるのよ！」

蘭「Aさんの方は気づいてないようだけど…」

園「きっとこれからね！あぁ！楽しみぃー！」

コ「(赤井さんは一体何を考えてるんだ？)」


不思議に思ったコナンは後日聞いてみようと思った。




そして時は経ち一週間後……

17時に会場のホテル前に全員が集まった。


園「やっほー！」

『園子さん！こんばんは！』


それぞれパーティードレスを着た女性陣が集まる。


ラベンダー色のフィッシュテールドレスに身を包んだAが手を振る。


「Aさんそのドレス素敵ね！」

『ありがとう！園子さんのイエローのドレスも似合ってて素敵よ！』

「ほんと！大人っぽくて素敵！」

『蘭さんもありがとう。貴方のブルーのドレスも素敵！』


互いに褒めあっていると、Aの肩にスっと手が置かれる。


『…沖矢さん！』

「園子さん、今日はお招きありがとうございます。」


現れた沖矢の姿に蘭も園子も驚く。
黒いスーツに白いYシャツにシルバー色のネクタイとベスト。
黒の中にシルバーが一際目立つ服装に園子は頷いた。


「いいわね！かっこいいわ！これならいけるんじゃない！？」

『へ？いけるってどこに？』

「ありがとうございます園子さん。これで少しは意識してくれると有難いのですがね？」

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