再開編12 ページ40
(※表現が少し過激になります。苦手な方はご注意ください。)
弱々しく彼の胸を押して必死に離れようとすれば、彼はますます抱き締める力を強める。
「俺は君の気持ちが知りたい…世間の目なんてどうでもいい…君は俺の事をどう思ってるんだ?」
そんな事決まってる……
だけど素直に言えば後戻りは出来ない…
だから今は……
『嫌い……嫌いよ……シルバーブレッド……あなた…なんて…っ!!』
必死に傷付くような言葉を考えて言おうと思っても、出てくる言葉は幼稚な物しか出ない。
それでも一刻でも早く彼から離れたかった…
すると赤井はAの顎を右手で掴み上げる。
『っ!!』
ポロポロと涙を零した顔が必死で彼を睨んでいた…
「言ってる事と表情が違うようだが?」
『は、早く貴方から離れたいの!離して…!』
「そうか…ここで君の素直な気持ちが聞けたなら優しくしようと思ったが……これは無理矢理にでも聞き出す必要がありそうだな。」
『え?何……ぐっ!!』
その瞬間、後ろの首筋に強く重い衝撃がきて、Aの意識は徐々に遠くなっていく…
『シル…バー…』
カクンッと彼女の体が倒れる前に、赤井は抱き上げて車に運ぶ。
『……ん』
目が覚め、ボヤけた意識を必死で起こしていく…
『ここは…!?』
ジャラッ!
『……え?』
慌てて体を起こした時、腕に感じた重い感覚と嫌な音…
Aが恐る恐る自分の手元を見下ろすと…
『なに…これ…?』
自分の手首に真っ黒な手錠が掛かっていて、その手錠は左右それぞれベッドの頭の所に繋がれている。
そしてそこで自分が今ベッドにいるという事を理解したところで……
「…目が覚めたか?」
『はっ!?』
ベッドの足元から声が聞こえそちらを見れば、自分をここに縛り付けた犯人である赤井秀一が姿を表した……
『シルバーブレッド…私をどうするつもり?拷問でもして聞き出そうって言うの?でも残念ね…私は何も教えない…』
「組織の情報などどうでもいい…」
赤井はベッドに上がり徐々にAに詰め寄る。
その表情は大好物の獲物を追い詰めた獣のようで翡翠色の瞳が強く輝き、口元は怪しく微笑んでいた…
「俺は君の気持ちが知りたい……」
『何を…っ!』
「俺は君を愛してる…もう離したくはない程にな…!」
『シルバーブレッド…』
「素直に言わないのなら…君の体に直接聞くまでだ…!」
『んんっ!!』
そう言って赤井は噛み付くようにキスをした…
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色 - 生々しくてでもそこが良くて、、、、この赤井推せる( ・ิω・ิ)✦ (7月19日 22時) (レス) @page45 id: 9c759aa54d (このIDを非表示/違反報告)
九実(プロフ) - 淋さん» 夢主ちゃんに近づくと完膚なきまでに追い返されるか、犯罪者なら存在を消される勢いで逮捕しますw (2019年6月16日 19時) (レス) id: 8f700df676 (このIDを非表示/違反報告)
淋 - 降谷さんと赤井さんのカーレース絶対スピード違反してるわこれww それに降谷さんの協力者赤井さんの恋人……色々とすごいなぁ…ストーカー被害とかww恋人にww夢主ちゃんに手を出した奴がいたら…うんヤバいね相手が…… (2019年6月16日 16時) (レス) id: b523bf60c6 (このIDを非表示/違反報告)
九実(プロフ) - 淋さん» 今までは降谷零を止めたり守ったりしてましたからね!今度は彼の番です!ゴリラ(降谷)より戦闘力高いですからね…(ガクブル) (2019年4月30日 8時) (レス) id: 8f700df676 (このIDを非表示/違反報告)
淋 - シリアスで死ネタは大好きなので嬉しいですね!あそこで赤井さんを止める降谷さんが良すぎた……彼のこと良く理解してるようで…でも最後のは見つけた瞬間全速力で走ってきますねしかも無言で…怖すぎる…(ガクブル (2019年4月30日 1時) (レス) id: b523bf60c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:九実 | 作成日時:2019年4月28日 18時