再開編 ページ29
赤井秀一が組織の残党狩りに参加した知らせを受け、ジョディ達は直ぐに彼の元へ来た。
「シュウ!大丈夫なの!?」
「何がだ?」
「その…体調は…」
「あぁ、問題ない…心配かけたな。」
「そう…それならいいんだけど…」
「キャメル、情報を出してくれ。」
「は、はい!」
キャメルは組織壊滅作戦以降に捕まえた残党やらの情報を差し出した。
その中には当然彼女の名前はない……
「この情報は日本警察と共有してありますから…」
「そうか…分かった。とりあえず怪しい所から探して、また組織に関係していた奴らも洗っていくぞ!」
「はいっ!」
あの日以来魂が抜けたような彼が、今は以前のようにハキハキとしたオーラにキャメルとジョディは一安心した。
残党を探し始めて数日……
やはりそう簡単には見つからない事は承知していた……
だがそれでもいい…誰にも見つかるな…あいつを捕まえるのは俺だけだ…
残党狩りを始めてから、街中を歩く事が多くなった。
歩いてる方が彼女を見つけやすくなるからだ。
ズボンのポケットに手を入れながら、人通りが多い道を歩いていた。
そう言えばこの道…あいつと歩いた事があったな…
数あるデートで行った場所の一つ…
二人で並んで歩きながら何処へ買い物したり食事をしようか話したりしていた…
懐かしいな……
フッと口角を上げながら周りの景色を見ながら曲がり角に差し掛かる……
ドンッ!
「おっと!すまな…」
『きゃっ!ごめんなさ……』
余所見をしていて、曲がり角でぶつかってしまった相手に誤るが、ぶつかった相手と視線が合いお互いに固まった…
「……A……?」
『…シルバーブレッド…』
するとハッとした顔をした彼女は血相を変えて来た道を走り始める。
「待てっ!!!!」
遅れて赤井が彼女を追った。
あのセリフと表情…間違いないと確信し、必死で追うと共にやはり生きていた事が嬉しく、無意識に口角を上げながら走る。
Aは路地裏に逃げ込んだ。
その路地は薄暗く迷路のようだったが、彼は小さな足音を聞き分けて追いかける。
暫く追うと開けた道に出た。裏道なのか人影は無いが、少し先に彼女の後ろ姿を見つけ、直ぐに追いかけた。
もう少し…っ!!
ガシッ!!
「……捕まえたぞ!!」
左手で彼女の右腕を掴んで振り向かせる。
少し怯えたような顔をした彼女は赤井を見上げて呟いた…
『赤井…秀一…!!』
「A…」
赤井は彼女の顔を見つめる。
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色 - 生々しくてでもそこが良くて、、、、この赤井推せる( ・ิω・ิ)✦ (7月19日 22時) (レス) @page45 id: 9c759aa54d (このIDを非表示/違反報告)
九実(プロフ) - 淋さん» 夢主ちゃんに近づくと完膚なきまでに追い返されるか、犯罪者なら存在を消される勢いで逮捕しますw (2019年6月16日 19時) (レス) id: 8f700df676 (このIDを非表示/違反報告)
淋 - 降谷さんと赤井さんのカーレース絶対スピード違反してるわこれww それに降谷さんの協力者赤井さんの恋人……色々とすごいなぁ…ストーカー被害とかww恋人にww夢主ちゃんに手を出した奴がいたら…うんヤバいね相手が…… (2019年6月16日 16時) (レス) id: b523bf60c6 (このIDを非表示/違反報告)
九実(プロフ) - 淋さん» 今までは降谷零を止めたり守ったりしてましたからね!今度は彼の番です!ゴリラ(降谷)より戦闘力高いですからね…(ガクブル) (2019年4月30日 8時) (レス) id: 8f700df676 (このIDを非表示/違反報告)
淋 - シリアスで死ネタは大好きなので嬉しいですね!あそこで赤井さんを止める降谷さんが良すぎた……彼のこと良く理解してるようで…でも最後のは見つけた瞬間全速力で走ってきますねしかも無言で…怖すぎる…(ガクブル (2019年4月30日 1時) (レス) id: b523bf60c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:九実 | 作成日時:2019年4月28日 18時