愛か友情か…それとも復讐か

奴が動き出す ページ2

「RAM…奴らのコードネームだ…
いよいよ大物が動くとジェイムズに伝えてくれ。ジン以上の大物がな！！」


バーボンこと降谷零に存在を疑われ、小さな名探偵と共に彼を欺く事に成功した。
そしてFBIの仲間であるジョディとキャメルに、今朝組織に潜入しているキールからメールが届いたことを知らせた。

そして、その知らせを受けたジョディとキャメルはジェイムズに報告する為に家を出る。
その後、家に遊びに来ていた子供達も帰り、一人ソファーでキールのメールを見ながら考えていた。


いよいよ大物が動く…奴を捉えれば組織壊滅にまた大きく前進するな。


そう思っていると、ふとメールに続きがある事に気付いた。
それは下にスクロールしないと分からないもので、赤井はスっと下にズラすとそこには一つのカクテル名が…


【オールド・パル】


「オールド・パル！？まさか！奴も動き出すというのか！？」


赤井はガタッとソファーから立ち上がった。
オールド・パル…それは昔聞いた名前…


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「この組織にいると下手な馴れ合いはできないな。」


タバコに火を付けライは呟く。


「あら、そんな事ないわよ？」


その隣でライの恋人である宮野明美は微笑む。


「この組織内でも、親友はいるわ？」

「親友？組織内にか？」

「そう…彼女の名前は「オールド・パル」」

「ベルモットベースのカクテル名…結構上の奴なんだな。」

「そう、あのベルモットの子分みたいな人なの。でもね？話してみると楽しいのよ！」

「そうか…」

「時々しか会えないし、彼女はいつも仮面を付けてるの。」

「仮面？」

「うん…目元だけにね…だから彼女の顔は誰も知らないんだって！」

「顔を隠す…か…」

バレたら都合が悪いのか…？もしかしてノックとか…

「秘密主義の組織らしいな」

「かもしれないわね…でも、私は好きよ？私の親友なの…」




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愛しかった彼女から聞いた話。
組織の人間としては友情などとおかしな物だとあまり本気にしていなかった…
だが、今それも笑ってはいられない…


「オールド・パルとは一度話さないとな…」


そう思いながら赤井は力を抜いたようにドサッとソファーに座り込んだ……



次の日、赤井は沖矢昴に変装し、買い物へ出掛ける。
いつも通りのスーパーで食材を買っていると、見慣れた姿を見つけたので近付き後ろから声をかけた。


「こんにちはAさん」

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