シュレッダーの義娘は亀に恋をした

最後のストーリー ページ48

「ずっと夕焼けを見てどうした？」

レオが顔を覗かせながら言う。

「いや、今まで色んなことがあったなって・・・」

「時間が経つのは早いんだな。」

「本当にね。」

こんなたわいない話をしているが、今でもまだ悪は無くなっていない。
でも、それでも毎日がとっても楽しい。
私の親と呼べる人はもういない。でも、彼らが居てくれるから寂しさはあまり感じない。

「帰ろうか。」

少しゆっくり歩いて、家へと向かう。家へ帰れば、勿論みんながお出迎え。

「おぉ！？お二人さんおかえり〜！」

「「「「「「おかえり〜！！」」」」」」

こうやって、｢おかえり｣と言ってくれることが当たり前ということがとっても嬉しい。

「「ただいま。」」

皆がふざけあって、笑い合える日々はもう来ないと思っていたあの日。
あの日の自分に言ってやりたい。とってもいい仲間や家族、恋人ができるってね。

父さん、母さん。私は今―――――――

「どうしたんだ？」

皆が私を見守ってくれてる。ハマトさんやお父様もちゃんと見てくれてるかな。



「ううん。ただ・・・・」

「「「「「「「「ただ？」」」」」」」」

「幸せだなぁ〜って思っただけ！！！！」









＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿とーっても幸せなのです！！＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿


　 END

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