.+°あなたの恋人になりたい.+°【K.N】 (ページ33)

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かずの目の前に立って、

本気で怒ってるって思わせるために少し低い声で言ってやった。

「かず！大野くんに去年の球技大会の話したとか！有り得ないし！」

って私が言っても

かずはどうせ私が本気で怒ってないってのはわかってて

かず「事実を言っただけだ、お前の運動音痴レベルを智に教えただけさ」

って冷静に切り返す。

はぁ、冷静に切り返されるのムカつくんだけど！

いっつもいっつもかずのほうが一枚上手で
私は何も言い返せなくなる…。

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「私が恥ずかしいじゃん！」

かず「だったら今年頑張れや」

え…

まさかの予想外な言葉！

あのかずが、応援してくれたよ！

こんな私に！

かずの口からこんな応援の言葉貰えるなんて思ってもみなかった…←

かず「なに」

「応援してくれた」

かず「応援しないほど俺は悪人ではないので」

「どう考えても悪人でしょ」

かず「どこが」

「急にこの間も怒って私の前からいなくなったし」

かず「あー、そんなこともあったな」

「はぁ！？」

大野「2人めちゃくちゃ仲いいじゃん(笑)」

かず「ありえねぇ…」
「ありえない」

大野「お、息ぴったり！」

一緒に登校しないって言ったあの日からどこか気まずくて

全然話すことがなかった私たち。

だけど今、こうやって普通に話せてるのが嬉しい。

素直にそう思った。

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