.+°あなたの恋人になりたい.+°【K.N】 (ページ20)

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政経の授業が始まって教科書を開いてみれば

あちらこちらに落書き。

落書き定番の人物画に鼻毛書いたり、

何歳児…(笑)

所々にもちょっと手の込んだ落書きもある。

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でもやっぱり天才は違うよね、

大事なとこには、教科書には書かれてないこと書き足してある。

え、すご…。

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そうやって、かずの教科書に関心してたら

いつも嫌になるぐらい長く感じる政経の授業もあっという間に終わってて、

『大好きだよ♡』なんか書かないけど、

『ありがとう☆』って♡じゃなくて☆を書いた付箋をペタって教科書に貼って再び1組に向かった。

1組に行ったら、またすぐにかずと目が合ってこっちに来てくれたかず。

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かず「『大好きだよ♡』って書いた？」

「『ありがとう☆』とは書いたよ」

かず「☆じゃなくて♡にしろや(笑)」

って突っ込まれたけど結果、面白いしいいじゃんね(笑)

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「ほんと、教科書ありがとね」

かず「いつでも政経忘れていいよ」

「１組まで来るの大変だから嫌～」

かず「じゃあ俺が忘れてAに借りに行くわ」

「やだ～大野くんとかいるじゃん！」

かず「あ、智と同じクラスなのか」

「そう！かずと唯一仲がいい男の子！」

かず「いやお前と違って唯一じゃないから(笑)」

「私だって仲いい子いるも～ん！」

かず「うそつけ」

「あっれー？もうこんな時間！早く教室戻らなきゃ～じゃあねー！」

かず「逃げたな…」

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