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「俺、
Aだけのものになっていいかな？」
「んなの、
・・・俺に聞かなくてもいいだろ」
隠さずに伝えると決意したものの、
恥ずかしいものは恥ずかしい。
「っていうかA、
頭冷やしてくるっていうから
てっきり戻ってくるのかと思ってたんだよ？」
「ごめん」
「いや良いけど。
まさかこんな暑い中
家の前で待っててくれるとは思わなかったし」
そう言われて気づいた。
今は夏休みを目の前にした初夏。
夜だってそれなりに暑い。
それを自覚したとたん
体に力が入らなくなった。
「っえ、A！？
大丈夫？」
頭がくらくらする。
目の奥から頭にかけて鈍い痛みが走り
目を開けるのもつらい。
「とりあえず、家入ろう！な？
俺に掴まれる？」
いつになく慌てた様子の浩司。
・・・可愛い。
浩司が俺に言う「可愛い」も
こんなカンジだったのかもしれない。
今すぐ抱き締めたくなる、
とにかくいとおしくてたまらない。
浩司の肩に右腕を回しながら
そんなことを思った。
「・・・浩司、」
「ん？」
ドアに鍵を差し込んだ浩司に言う。
「好き」
「え、ちょっとマジで大丈夫？」
頭がいまいち働いてないのは事実だ。
「・・・浩司は？」
「好きに決まってんじゃん！
じゃなくてもうそんなのより
早く水飲まなきゃダメだってば」
「そんなのとか言うな」
俺がずっと隠してきた感情なんだから。
「ごめんて
でもお前めっちゃしんどそうだし。
靴脱げる？」
「・・・脱げる」
久々の浩司の家。
「浩司の匂いする」
「俺んちなんだからしょうがないよ」
「好き」
「あーもう！！
そんなに好き好き連呼しないでよ！！
俺心臓もたないから」
いっつも余裕ぶっこいてるくせに。
ほんとはいつも内心
こんなにオロオロしてたんだろうか。
「とりあえずソファーに横んなってて」
ドサッと俺のことをソファーにおろして
キッチンに向かおうとする浩司の手を掴む。
「浩司」
「ん？」
かがんで近くなった首に手を回して
顔を引き寄せる。
「ちょ、A」
そしてそのまま唇で口を塞ぐ。
驚いた顔でこちらを見つめた目は
気持ち良さそうに閉じられた。
「んあ、ん＿＿ってちょっと！！
ただでさえ酸欠なのになにやってんの！」
結構ノリ気だったくせに。
「いいからおとなしく寝てなさい！」
浩司がこんなに可愛いなんて知らなかった。
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文月華胡(プロフ) - 愛香さん» コメントありがとうございます(*^^*)数あるBL作品からこの作品を見つけてくださったこと、また気に入っていただけたこと、とても嬉しいです(*^^*)本当にありがとうございます！ (2020年5月9日 23時) (
レス) id: d648e7730a (このIDを非表示/違反報告)
愛香(プロフ) - 私BLのはあまり読んだことないんですが、面白かったです！ (2020年5月8日 15時) (レス) id: 02509c761b (このIDを非表示/違反報告)
文月華胡(プロフ) - ささん» レス遅くなってしまってごめんなさい(>_<)気に入っていただけてとても嬉しいです(*^^*)活動休止中ですが、コメントいただけてとっても嬉しいです、本当にありがとうございます(* > <) (2020年3月1日 18時) (レス) id: d648e7730a (このIDを非表示/違反報告)
さ - 少女漫画みたいな恋ですね。桜庭ちゃんが良いキャラだと思います！とても好きです！ (2020年2月2日 21時) (レス) id: e07dc37db8 (このIDを非表示/違反報告)
文月華胡(プロフ) - コットンさん» コメントありがとうございます！気に入っていただけたようで、とっても嬉しいです(*ToT)ありがとうございます♪(/ω＼*) (2019年2月10日 23時) (レス) id: d648e7730a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：文月華胡 | 作成日時：2017年2月28日 19時
