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「・・・なんかあったの?」
下校途中。
当初よりも媚びなくなった桜庭が、
柄にもなく心配そうに俺を見る。
「別に、なんも」
「もしかして、・・・先生?」
「なんもねーって。」
今日あったことなんか話したら、
俺があの人の遊び相手を頼まれてることも言うことになる。
そんなの言えるワケないし、
言う義理もない。
「・・・ねえ、ちょっと寄り道してもいい?」
「え?」
「コンビニ行きたい」
俺が何の返事もしないうちから
桜庭は角を曲がってコンビニの方へと向かう。
「アイス奢ってあげるから、いーでしょ?」
「・・・っていうかもう着いたし」
「ありがと」
そう言った桜庭の笑顔からは何の偽りも感じなくて、
いつもこの顔ならいいのになんて思う。
いつもこの顔だったら、
あの人は桜庭に本気になるかもしれない。
「何ぼーっとしてんの、何買うか選ぶの付き合ってよ」
「決めてないのかよ・・・」
「お腹すいたからなんか買うの!
買いたいものがあるから寄るんじゃないの!!」
早く早く、と人の腕をぐいぐい引っ張って
強引に店に連れていく。
清純派の桜庭美雪はもうここにはいない。
「あー、涼しー」
今は7月で、夏真っただ中なのだ。
コンビニの涼しさはまるでオアシス。
「生き返るねー!」
まただ。
無邪気な笑顔。
コイツのファンが見たら、卒倒しまうかもしれない。
「あー私フラッペ飲みたい!フラッペにする!!」
「何味?」
「抹茶!!」
桜庭の分と俺の分を取ってレジに向かう。
「え、待ってよ何してんの?」
慌てた様子で、俺の手からフラッペを取ろうとする。
無論渡さない。
「出入り口んとこで待ってて」
「私が奢るって言ったじゃん!」
「いーから」
なんで俺がこんな
彼氏みたいなことをしてるのか分からないが、
仮にもそういうことになってるわけだし、
女子に奢ってもらうなんてなんとなく男じゃない気がする。
桜庭は渋々といった感じで財布をしまい、
ドアの方へと歩いていく。
「お待たせしましたこちらのレジへどうぞー」
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文月華胡(プロフ) - 愛香さん» コメントありがとうございます(*^^*)数あるBL作品からこの作品を見つけてくださったこと、また気に入っていただけたこと、とても嬉しいです(*^^*)本当にありがとうございます! (2020年5月9日 23時) (レス) id: d648e7730a (このIDを非表示/違反報告)
愛香(プロフ) - 私BLのはあまり読んだことないんですが、面白かったです! (2020年5月8日 15時) (レス) id: 02509c761b (このIDを非表示/違反報告)
文月華胡(プロフ) - ささん» レス遅くなってしまってごめんなさい(>_<)気に入っていただけてとても嬉しいです(*^^*)活動休止中ですが、コメントいただけてとっても嬉しいです、本当にありがとうございます(* > <) (2020年3月1日 18時) (レス) id: d648e7730a (このIDを非表示/違反報告)
さ - 少女漫画みたいな恋ですね。桜庭ちゃんが良いキャラだと思います!とても好きです! (2020年2月2日 21時) (レス) id: e07dc37db8 (このIDを非表示/違反報告)
文月華胡(プロフ) - コットンさん» コメントありがとうございます!気に入っていただけたようで、とっても嬉しいです(*ToT)ありがとうございます♪(/ω\*) (2019年2月10日 23時) (レス) id: d648e7730a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:文月華胡 | 作成日時:2017年2月28日 19時