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「さーさーきーくんっ!!」
「・・・・・・。」
終礼後、なぜか俺の隣には桜庭がいて。
「・・・ちょっと、なんで無視すんのよ」
コイツが、「一週間だけ」なんて言うからいけないんだ。
「「「こんな美人と一週間付き合えんだぞ!!」」」
って男どもがうるさくて、結局ペースに飲まれてしまった。
こっちは代われるもんなら代わってやりたいくらいなのに、
なんで俺が羨ましがられなきゃならないんだろう。
・・・羨ましがられるっていうか、恨めしがられるっていうか。
「もっと楽しそうな顔してくれないと。
"佐々木は桜庭にぞっこん"ってうわさが流れないじゃない」
「そんなうわさ流されたくないんだけど」
そんなの、俺に何のメリットがるっていうんだ。
「だって佐々木君、
自分の気持ち先生に伝える気ないでしょ？」
「っ、」
伝える気がない、とかいうワケじゃないけど。
「先生のこと好きだって、ずっと隠してきたんでしょ？
先生に拒否られるのが怖くて。」
拒否られるのが怖い、っていうか、
どうせ相手にされないって分かってるから。
「私はね、
佐々木君の気持ちを隠し通す手伝いをしてあげるんだよ？」
恩着せがましいにもほどがある。
ホントはただ、あの人に近づきたいだけのくせに。
「・・・そんなこと、してくれなくていいから。」
「っちょっと、」
追いかけてこようとする桜庭を無言で睨みつけて、
さっさと教室を出る。
さすがにあの女も追いかけてはこなかった。
「おーA、
・・・どうした、なんか顔こえーぞ？」
「・・・別に、なんも」
・・・タイミング悪すぎ。
今一番会いたくない人なのに。
「なんもねーならそんな顔すんなよ！
んなんじゃモテねーぞ」
「っ、」
俺が一番モテたい相手には、
いつまでたっても相手にされないのに。
俺は、アンタに好かれることが出来るなら
それだけでいいのに。
「なんも知らねーくせに、」
「なんだと？」
「・・・俺、
＿＿＿＿＿桜庭美雪と付き合うことにしたから」
「え、」
驚いた顔をした浩司に背を向けて、
俺は教室に戻ることにした。
あの女の提案に乗ることにしてしまったのだから、
あの女と一緒に帰るしかない。
「＿＿＿あ、佐々木くん！」
まんまと教室に戻って来た俺を見て、
桜庭は心底嬉しそうな顔をした。
「・・・やっぱり一緒に帰ろうと思って」
俺にはもう、この選択肢しか残ってない。
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文月華胡(プロフ) - 愛香さん» コメントありがとうございます(*^^*)数あるBL作品からこの作品を見つけてくださったこと、また気に入っていただけたこと、とても嬉しいです(*^^*)本当にありがとうございます！ (2020年5月9日 23時) (
レス) id: d648e7730a (このIDを非表示/違反報告)
愛香(プロフ) - 私BLのはあまり読んだことないんですが、面白かったです！ (2020年5月8日 15時) (レス) id: 02509c761b (このIDを非表示/違反報告)
文月華胡(プロフ) - ささん» レス遅くなってしまってごめんなさい(>_<)気に入っていただけてとても嬉しいです(*^^*)活動休止中ですが、コメントいただけてとっても嬉しいです、本当にありがとうございます(* > <) (2020年3月1日 18時) (レス) id: d648e7730a (このIDを非表示/違反報告)
さ - 少女漫画みたいな恋ですね。桜庭ちゃんが良いキャラだと思います！とても好きです！ (2020年2月2日 21時) (レス) id: e07dc37db8 (このIDを非表示/違反報告)
文月華胡(プロフ) - コットンさん» コメントありがとうございます！気に入っていただけたようで、とっても嬉しいです(*ToT)ありがとうございます♪(/ω＼*) (2019年2月10日 23時) (レス) id: d648e7730a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：文月華胡 | 作成日時：2017年2月28日 19時
