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「もし先生が、佐々木君のことが好きなら、」
「っ、」
「佐々木君に彼女が出来たって知ったら、
黙ってないと思わない？」
「・・・・・・。」
ヤキモチとか、あの人も焼いたりするんだろうか。
・・・俺みたいに。
「佐々木君のこと、
ただの幼馴染としか思ってないんだったら、
センセイは私と寝てくれる。」
「っ、」
・・・なんだよそれ。
「先生が私を選ぶか、佐々木君を選ぶか、
勝負しようよ。」
桜庭が、イジワルそうに笑う。
まるで、もう勝敗が分かってるみたいに。
「・・・ちょっと、考えさせて」
今の今答えを出すことなんてできない。
あまりにも話が複雑すぎる。
「いーけど、私あんまり待つの好きじゃないの。
今回は私が頼んでることだから、ちょっとは待つけど」
「・・・・・・。」
自己中心的。
きっと何不自由なく育ったんだろう。
そんな失礼なことを思いながら、
桜庭に背を向けてクラスに戻ることにした。
・・・さて、俺はどうしたらいいんだろう。
・ ・ ・ ＊ ・ ・ ・
背を向けた佐々木君を見て思うコト。
・・・真面目、だけどちょっとバカ。
突拍子もないことを頼まれたのに、
相手に期待を持たせたまま帰っていく。
フツー、即行で断るでしょ。
それだけ、坂本センセーとどうにかなりたいってことだろうか。
男の子のくせに、女子に勝ち目があると思ってるんだろうか。
だとしたら、意外とポジティブなのかもしれない。
悪く言えば能天気。
私は、こう見えて策略家だ。
佐々木君、という先生に一番近い立場の人間を使って
他のライバルとは別格だとアピール。
先生が佐々木君のこと好きなら、
きっと全力で私を佐々木君から遠ざけようとする。
それもまた想定内。
むしろその方が好都合。
「・・・面白くなりそう」
清純派、なんてただの周りのイメージ。
別に清純派ぶってるわけじゃない。
欲しいものを手に入れるためなら、
・・・なんだってやれるんだから。
・
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文月華胡(プロフ) - 愛香さん» コメントありがとうございます(*^^*)数あるBL作品からこの作品を見つけてくださったこと、また気に入っていただけたこと、とても嬉しいです(*^^*)本当にありがとうございます！ (2020年5月9日 23時) (
レス) id: d648e7730a (このIDを非表示/違反報告)
愛香(プロフ) - 私BLのはあまり読んだことないんですが、面白かったです！ (2020年5月8日 15時) (レス) id: 02509c761b (このIDを非表示/違反報告)
文月華胡(プロフ) - ささん» レス遅くなってしまってごめんなさい(>_<)気に入っていただけてとても嬉しいです(*^^*)活動休止中ですが、コメントいただけてとっても嬉しいです、本当にありがとうございます(* > <) (2020年3月1日 18時) (レス) id: d648e7730a (このIDを非表示/違反報告)
さ - 少女漫画みたいな恋ですね。桜庭ちゃんが良いキャラだと思います！とても好きです！ (2020年2月2日 21時) (レス) id: e07dc37db8 (このIDを非表示/違反報告)
文月華胡(プロフ) - コットンさん» コメントありがとうございます！気に入っていただけたようで、とっても嬉しいです(*ToT)ありがとうございます♪(/ω＼*) (2019年2月10日 23時) (レス) id: d648e7730a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：文月華胡 | 作成日時：2017年2月28日 19時
