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桃side


「ほんまに、勝った…」


試合は0-0のまま後半戦に入り、そのまま残り数分になっても結果は変わらなかった


なのに…


「流星!!!!!!」


相手チームからボールを奪い、そのまま先輩から流星先輩に繋がれたボール


これが最後のチャンス


誰もがそう思っていた


俺も思わず"先輩"をつけることも忘れて名前を呼んでしまったけど


青「ふっ…笑」


俺に呼ばれた先輩は少し口角を上げたように見えた


そして…


「っ…!!!」

「「「よっしゃー!!!!!」」」


先輩の蹴ったボールは吸い込まれるようにゴールの中へ


1-0で俺らの勝ち


それと同時に全国行きが決まった


顧問やコーチの挨拶も終わり、各々帰り支度をする中


俺はそわそわが止まらへん


"全国行けること決まったら望に伝えたいことがある"


先輩に何を言われるのか


それだけが気になって仕方ない


試合会場からは自由解散になるから支度ができた部員から順に帰っていく


そんな中、俺は先輩を待っているが


「おそい…」


支度が終わってからどれだけ経った?


青「望!あの…試合前に言った話、覚えてる?」

「おん」

青「よかった…あ、その、伝えたいことある。だから待ってて」

「…わかった」


"待ってて"というから待ってるのに


先輩どこおるん?なにしてるん?


帰ってるはずはないことはわかってる


だって俺らの荷物置き場からはこの場所を通らな帰れへんから


でも、先輩の姿を見かけてへんってことはまだおるはずや


疲れて倒れてたりしないかな…?


不安になった俺はもう一度さっきまでいた場所へと戻る


すると…

6→←4



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作者名:まかろん | 作成日時:2022年7月29日 9時

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