俺の好きな人は姉ちゃんの旦那青×桃 (ページ12)

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桃side

俺があの日見た光景を全て話す

そしたら先輩は困った顔して

青「俺もびっくりしてそれで固まってもうてん。何も言えんくて。望以外にキスされた衝撃が強すぎて」

「もう、何言ってんねん…笑」

青「ほんまやねん」

真剣な目で言われたら嘘なんて思えへんやん

でも疑う気持ちもある

だって…

「俺のこと好きならなんで姉ちゃんと結婚したん？」

俺のこと好きなら追いかけてくれたら良かったやん

なのになんで先輩は追いかけてくれなかったん？

青「嫌われてると思ったから」

「は？」

青「あんなに避けられて嫌われてへんって思う方がおかしいやろ」

「それはそうやけど、それが姉ちゃんと結婚する理由にはならへん」

青「…望の姉ちゃんと結婚したら望のそばにいる口実ができる」

「……姉ちゃんを利用したん？」

青「そういうことになるな」

俺が姉ちゃんのことを大切に思ってることを知ってる

だからこそ、"ほんまにごめん"って先輩は謝ってくる

でもね、これだけは許してまうよ

「ええよ。それだけ俺のこと好きってことやろ？」

青「ふっ笑ああ。好きや。愛してる」

俺を愛しそうに見つめる瞳

その瞳に吸い込まれそうになる

"ちゅっ"

そして自然と引かれ合う唇

初めて口付けを交わしたあの日と同じ

離れてもすぐにくっついて、何度も何度もキスを繰り返す

「ん…はあっ…流星っ…」

青「っ…ちゅ…望…」

「んっ…流星っ…ん…」

青「望っ…ん…ちゅっ…」

お互いの名前を何度も呟く

そして何度も口付けを交わした後は

「流星…？」

青「ごめん。我慢できへん」