検索窓
今日:10 hit、昨日:9 hit、合計:14,850 hit

3 ページ3

桃side


青「なぁ、小瀧くんって長いから望って呼んでもええ?」

「そんなに変わらんくないですか?」

青「変わる。それと、俺のことは流星でええよ。あと敬語も無しな」


アップ中も藤井先輩はずっと声をかけてくれて


勝手に呼び方まで決められたけど


「さすがにそれは無理です」

青「なんで?」

「先輩を呼び捨てなんてできません。敬語なしもです」

青「そっか。それなら望とアップするのは今日限りか」

「っ…!!」


この時、いろんな感情が混ざってたことを今でも覚えてる


望って呼ばれたことに胸が高鳴ったのも


今日限りって言われて寂しくなったのも


俺の心は藤井先輩に弄ばれているようだった


「…いやです」

青「ん?」

「明日も明後日も先輩とアップしたいです」

青「それなら敬語なしにして呼び捨てして?」

「うっ…わ、わかりました」

青「おっ!ほんまに?」

「ただ!敬語は時々出るかもしれません!それに、いきなり呼び捨ては難しいので流星先輩からのスタートでお願いします!」


俺がそう言うと、藤井先輩は笑いながら


青「しゃあないな。ええよ。望が慣れるまで待つから」


なんてカッコええことを言うから俺の心臓はまたドキドキと音を立てる


きっと、この時からだったと思う


俺が藤井先輩をただの先輩として見れなくなったのは


初めて話した日のはずやのに、そのまま恋に落ちてたんや


そして、それから数ヶ月


先輩にとって最後になるかもしれない大会の日がやってきた


青「望?そんなところで何してるん?」

「あっ、いや…邪魔せんほうがいいかなって」

青「ふっ笑 ほんなら俺の話し相手なってや。望と話してたら緊張解れるから」


この試合に勝てば全国


そしたら先輩との部活もまだ続く


でもこれに負けてしまったら先輩たちはここで引退


だからこそ部員内ではピリピリした空気が流れてる


青「なぁ」

「ん?」

青「望は俺のことだけ見ててや?」

「へ…?」

青「望が俺のこと応援してくれてたら絶対に全国行ける気がするねん」

4→←2



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (36 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
70人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:まかろん | 作成日時:2022年7月29日 9時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。