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そう言われて慌てて口を押さえるけど、みんながみんな騒がしい空間の中で、それ程僕たちは注目されていなかった。遠くから見ている、ドヨンイヒョン以外には。ヒョンを手招きして、出来るだけ小さな声を出す。
『ドヨンイヒョンの視線が怖いんだけど』
「やっぱり先にヒョンから？」
『いやいや、いけると思う？』
「なんかこう、頑張ってたら」
『無理でしょ、それにテンヒョンもいるんだよ？』
「…ジョンウは一緒に頑張ってくれると思ったんだけど」
そう言ったヒョンがいつもより一回りくらい小さく見えて、思わず背中を摩ってしまった。でも僕だってまだパニックの途中なのだ。それに僕が知っている限り、僕の1番の友達は、こういうことに関して、信じたくないくらい鈍感だから。
『えっと、例えばヒョンたちを攻略したとして、』
「うん？」
『1番はやっぱりAだよ』
「うん、そうだよなあ」
『あのAが、ヒョンの気持ちに気付くと思う？』
「気付かないから困ってるんだけど」
『だよね〜』
第一、僕たちのことを大きなわんちゃんくらいにしか思っていなさそうなAが、そういうややこしい感情があんまり得意じゃないAが、いきなりヒョンを意識してくれるんだろうか。なんかこう、とてつもないアクションがないとダメじゃないだろうか。それが何かはわからないけど。
『でもまずは、周りじゃない？』
「周り？」
『最初からAとドヨンイヒョンたちは大変だから、』
「他のヒョンたちに応援してもらうってこと？」
『そうそう！ユタヒョンとか、テヨンイヒョンとか』
「いけるかなあ」
『今からそんなんでどうするの！やるんでしょ？』
頑張ろう！と2人でこっそりと握手をしてお菓子をあげたけど、きっとまだ、僕らはスタートラインにも立ってはいないのだ。マークと楽しそうに話しているAを見て、なんだか何とも言えない気持ちになる。
僕の親友は、ヒョンの告白にどうやって返事をするんだろうか。目が合って手を振られて、大きく振り返す。なんだかチョコレートの味が、いつもより甘い。
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yom(プロフ) - まやにゃむさん» ペーパームーンからずっと読んで頂きありがとうございます！🥲💖これから話が進むので楽しみにしていてください🫶🏻 (2022年7月12日 22時) (
レス) id: 0ce65e6476 (このIDを非表示/違反報告)
まやにゃむ - ペーパームーンからファンで読んでます！推しのジェと主人公ちゃんのこの後とってもたのしみです💖応援してます💖 (2022年7月12日 19時) (レス) id: 5e67e2a30a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yom | 作成日時：2022年6月22日 18時
