�� ページ26
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また部屋が静かになる。もうこんな日は来ないんじゃないのかというくらいに。とりあえず今度は自分が手を挙げてみて、全員の視線がこっちに向く。なんだか緊張して来た。
『その、明日はスケジュールあるの？』
「確か休みだったと思うけど」
「あの、」
「チソンアどうした……あっ！」
「何ですか」
「チソンア、それにチョンロも知っちゃったの」
「そもそもヒョンが電話で叫ぶからでしょ」
俺もっと早く知りたかった！とチョンロは言って、だよなあチソンと肩を揺らすけど、チソンは何も言わずにまた手を挙げる。今日はそういうスタイルなの？なんて呑気なことを考え始めてしまった。いや、むしろそういうことしか考えられないんだけど。
『チソンア？』
「あの、ロンジュニヒョンが重いです」
「無理、聞きたくないし動きたくない」
「ロンジュナ、俺は頼みたいことがあるの」
「なに」
「ヌナに話を聞いて来て」
ぎゅっと閉じていたロンジュンの目が開く。眉間に皺を寄せながら。ヘチャンを見ながらゆっくりとチソンに寄りかかっていた体を起こして、なんだかさっきより元気が無くなった気がするヘチャンと目を合わせる。
「何で俺なの」
「明後日ヌナの打ち合わせが終わったら連れ出して」
「だから何で俺なんだって」
「お願い、」
自分で聞かなくて良いの？とロンジュンが言って、初めて気付く。ヘチャンだって混乱していることに。
ヌナは皆のヌナだ。初めて会った時から優しくて、手を伸ばせば握ってくれて、目を合わせれば頬を撫でてくれる。それはヌナが、皆のヌナだったからだ。誰のものでもない(そもそもヌナは物じゃないんだけど)、ヌナは誰かのものになるかってこと、どうしてあの時から忘れていたんだろう。
「俺言っちゃったの。ヌナはもっと楽に考えて良いって」
『どういうこと？』
「だってヌナ、ここにいる限り自由なんて無いんだよ、だから、俺は、」
「分かった、もう大丈夫」
ジェミンがヘチャンの背中を摩る。ずっと難しい顔をして考えていたロンジュンが、俺が行けばいいの？と言って、ヘチャンがこくりと頷いた。
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yom(プロフ) - まやにゃむさん» ペーパームーンからずっと読んで頂きありがとうございます！🥲💖これから話が進むので楽しみにしていてください🫶🏻 (2022年7月12日 22時) (
レス) id: 0ce65e6476 (このIDを非表示/違反報告)
まやにゃむ - ペーパームーンからファンで読んでます！推しのジェと主人公ちゃんのこの後とってもたのしみです💖応援してます💖 (2022年7月12日 19時) (レス) id: 5e67e2a30a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yom | 作成日時：2022年6月22日 18時
