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宿舎に着いて、ドヨンイヒョンに一緒にご飯食べて行きなと言われて、そのままソファーまでヌナを引っ張って座る。今だけは僕のヌナだ。
『ヌナはさ、ああいう恋愛とかどう思うの？』
最近はジェヒョニヒョンだけじゃなくて、マクヒョンとヌナと僕以外…テイリヒョンはいつも通りだったけど、とにかく皆がそれぞれ、分からない程度にそわそわしてる。隠してるつもりだろうけど、マクヒョンは良いとして僕が気付かない訳が無いのだ。ましてや話の中心は大好きなヌナだ。逆にここまで気付かないフリをしてあげている僕を褒めて欲しい。
「ドラマだから良いんじゃないかな」
『ヌナは誰にもときめいたりしないの？』
「この会話、いつかヘチャニとした気がするんだけど」
『…覚えてないや』
本当は覚えてる。この後ヌナが何を言うかまでも。でもそんなの、そんなの嫌だ。ヌナの立場も、そもそもそんなことすら思うはずがないから、こうやって腕を組んでいても何も言われないということも、全部分かってる。それでも嫌なのだ。ヌナは、ロンジュンが隠し通すつもりの気持ちのこともいつかは知って、ごめんねって言うつもりなの？
「恋をして仕事をするのは、難しいだろうから」
『でもまだヌナは、それをやってみたことないでしょ？』
「…それもそうだねえ」
『僕は恋をしろって言ってるんじゃないよ。ただヌナは、もっと楽に考えても良いと思う』
「楽に？」
『誰かがヌナを好きでも、ヌナが誰かを好きになっても、僕たちはずっと一緒なんだから』
一緒にデビューした時とはもう違う。僕らは大人になったのだ。例えヌナが逃げたいと思っても会社がヌナを離さないように、僕だってヌナが何処かに行かないように、もしかしたらここに縛っているのかもしれない。手を握ったら当たり前に握り返してくれる、この優しさに甘えているのかもしれない。でもこのぬるま湯みたいな暖かさが、僕には必要なのだ。
「お兄さんたちには、この話は秘密だよ」
『僕が誰かに言うと思う？』
「どうかなあ、ヌナと約束してくれる？」
『ヌナとの約束？絶対守る』
眠いのか、珍しく少し暖かい手で約束を交わした。ご飯を食べたらジョンウヒョンに呼ばれて行ってしまうヌナを、ドヨンイヒョンが追いかけて行く。
ねえヌナ、やっぱりさっきのドラマより、こっちの方が面白くない？ヌナにはずっと、気付いてなんか欲しくないけど。
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yom(プロフ) - まやにゃむさん» ペーパームーンからずっと読んで頂きありがとうございます！🥲💖これから話が進むので楽しみにしていてください🫶🏻 (2022年7月12日 22時) (
レス) id: 0ce65e6476 (このIDを非表示/違反報告)
まやにゃむ - ペーパームーンからファンで読んでます！推しのジェと主人公ちゃんのこの後とってもたのしみです💖応援してます💖 (2022年7月12日 19時) (レス) id: 5e67e2a30a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yom | 作成日時：2022年6月22日 18時
