キャンディの星が降る ページ30
○
付き合ってくださいと言われたことがある。
「よく知ってる人？」
『…えっと、どこのグループだったかな』
「でもすごいね、そこまで言うなんて」
「そっちでAの話とか出ないの？」
「僕はジュニヒョンが知り合いだったことすらも知らなかったんだけど？」
『…あはは』
最近、知り合いが増えた。今まで同い年の友達と呼べるのがジョンウくらいしかいなかったから、ジョンウが連れて来てくれた時に思わずジュニオッパに連絡してしまった。「スングァニ？良い子だよ？」という答えしか返ってこなかったけれど。
何故か大丈夫だと会社からも言われてこうして話している訳だけど、自分がどれだけ外の世界を知らなかったのか、または知ろうとしなかったのか、どちらにしても同じ世界で生きているはずなのに、彼から聞く話は、まるで知らない世界の話みたいだ。
「僕は未だにAって呼ぶのにも緊張するのに」
『そ、そんなかしこまらなくても』
「そうだよ、Aの寝てる写真見る？」
『ジョンウ？』
「わあ、いつも見てたやつだ」
にっこりと肩を組んでくるジョンウの腕から逃げて、久しぶりに飲んだアイスアメリカーノは少しだけ濃い気がする。
「というかAに告白した子、本当に覚えてないの？」
『どうして？』
「あの白いドレスを着た授賞式の日、Aちゃんは何をしたと思う？」
「ああ、あれすごく綺麗だった！」
「ステージの裏で、Aが先に話しかけたんだよ」
記憶をぐるりと遡ってみる。あの日、お兄さんたちから任されたんだとわたしの手をぎゅっと握って、ジョンウが僕のそばから離れちゃダメだからね！なんて得意気に言われたことは覚えているんだけど。
『ごめん、覚えてないかも』
「だよね、だってこれ落としましたよしか言ってないもん」
『……あ、ピアス？』
「そもそも僕が拾ったんだけどね」
「それで？次の時には告白？」
「Aったら何にも覚えてないから、僕あの子の味方になりそうだったよ」
『…それはちょっと困るかな』
「でも、そこから先には進めないって分かってるはずなのにね」
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yom(プロフ) - まやにゃむさん» ペーパームーンからずっと読んで頂きありがとうございます！🥲💖これから話が進むので楽しみにしていてください🫶🏻 (2022年7月12日 22時) (
レス) id: 0ce65e6476 (このIDを非表示/違反報告)
まやにゃむ - ペーパームーンからファンで読んでます！推しのジェと主人公ちゃんのこの後とってもたのしみです💖応援してます💖 (2022年7月12日 19時) (レス) id: 5e67e2a30a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yom | 作成日時：2022年6月22日 18時
