グラスの氷が溶ける前 ページ18
○JOHNNY
「ヌナ！これあげる」
「あら、良いの？」
「僕からのプレゼント！」
「本当？大切にするね」
・
『ジェヒョナ、顔』
「……え？」
『ちょーっとだけ怖い顔してたよ』
「そう？」
『あとAのことをずっと見てた』
目を少し見開いて、本当に？なんて言うから無意識だったんだろう。穴が開いちゃうくらいにAを見つめていたことが。ヘチャンに腕を組まれて、持っていた葉っぱを貰ったAがくるくるとそれを回して、ショウタロウがにこにこと笑っている。とっても平和な場面だ。ジェヒョンにとっては違うみたいだけど。
『あの顔は気付いてるね』
「いつからだと思う？」
『正確には分からないけど、多分俺らと同じくらいから』
横目でジェヒョンを見る。顔はあんまり変わっていないけど、じっとAを見る目は少し熱を持っている。
なるべく軽めに話すけどとユタに教えられてから(逆に真剣に言われても困るけど)、次の日ジェヒョンからも同じことを伝えられた。撮影の時に確かめたらマークはまだ気付いていなかったけれど、ヘチャンなんかはきっと最初から気付いていたんだと思う。もしかしたら、ジェヒョンが自分の気持ちに気付くより先に。
ジェヒョンがAを好きに……なりかけているのを本人から聞いたのは少し前だけど、慌てる俺たちを他所に、賢い弟たちが何も気付いていないはずがない。しかも皆大好きなAのことだ。だからこそ、ヘチャンがAの周りを離れないのだ。
「ヌナ、バスまで一緒に行こう」
「良いよ〜」
「Aちゃん、また後でお話してください」
「うん〜可愛いね」
「あれ、Aちゃん先輩じゃなくなったの？」
「長いし、先輩なんて柄でもないから」
「僕も呼んでいい？」
「良いけど、ヘチャニはヌナって呼ぶの好きでしょう？」
「バレた？」
ヘチャンとバスの前で別れて、すぐにヤンヤンがAを呼ぶ。テンのパートを一緒に撮ることになったと聞いたけど、凄く良い人選だ。2人とも姉と弟に見えるし。そんなこと言ったら皆そう見えるか。
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yom(プロフ) - まやにゃむさん» ペーパームーンからずっと読んで頂きありがとうございます！🥲💖これから話が進むので楽しみにしていてください🫶🏻 (2022年7月12日 22時) (
レス) id: 0ce65e6476 (このIDを非表示/違反報告)
まやにゃむ - ペーパームーンからファンで読んでます！推しのジェと主人公ちゃんのこの後とってもたのしみです💖応援してます💖 (2022年7月12日 19時) (レス) id: 5e67e2a30a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yom | 作成日時：2022年6月22日 18時
