sunrise 【サンジ】 (ページ3)

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町の中心部に近づいていくと敵の海賊がいた

「ボスもよくやるよな、ガキだけじゃなくて
飽きた女も売るなんて」

「それなら俺らに回せよな〜」

こんなゲスな会話を聞いて
はらわたが煮えくり返す

『…もたもたしてる場合じゃない』

ﾄﾞﾝｯ

急いで行動しようとすると誰かにぶつかった

「っこれは可愛いらしいレディ、申し訳ねェ
怪我はしてないかい？」

『、あ…その』

上手く言葉が出てこない

どうしよう、この人も奴の仲間？

焦った私は十分に力がないにも関わらず

能力を使った

『ﾓﾉﾓﾉ…ピストル』

腕から即席で作った銃を相手に向ける

ﾊﾟﾝｯ

音と共に出たのは弾丸ではなく紙吹雪

「…おっと、レディがそんな危ない物使ったら駄目じゃないか」

『ぁ、失敗した…』

銃を作るにはそれなりに体力を使うため未完成のモノを作ってしまった

そのまま前に倒れそうになった所を
先程私が打とうとした相手が受け止める

『ﾒﾛﾘ～ﾝ♡…じゃなくて大丈夫かい？！』

くねくねしながら私を抱きとめる男の人

そんな彼の姿を最後に私は意識を失った