ただ、僕の名前を呼んで【JM】

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妹 side







あのお姉ちゃんが






JM「......こんばんは、はじめまして」





愛犬の代わりに男の人を連れてきた







「ご、ごめんなさい、ここまで送っていただいて！
タクシー代.....！！あ、あとタオル」




JM「あ、いいんです大丈夫大丈夫」




男の人を目の前にあたふた慌てふためく姉





そんな姉を微笑ましく見つめる男性









なに、何この人





どっかで







「ユナ！！！」




Y『はっ！え？？』




「この方が、お姉ちゃんを家まで送ってくださったの！あと、チムを探すのも手伝ってくださって....本当にありがとうございました」





ぺこっと頭を下げる姉につられて、
私も頭を下げる




あ、なんだ






お姉ちゃんの彼氏じゃないんだ








それにしてもいい匂い



背がめちゃくちゃ高いわけじゃないけど

スラっとしてて、スタイル抜群






顔は大きなマスクで見えないけど






JM「そんな、何度もお礼を言っていただくことはしてませんよ,.......あ、そだ」






そう言って、その人はポケットの裾から携帯を取り出し、お姉ちゃんにまた微笑んでこう言った






JM「よかったら連絡先教えてください。ぼく、あの近くで働いてるんです。犬の写真、送ってくださったら、同僚の兄さんたちと一緒に探しておきますよ」









これには唖然とした

.............うまい！！！！！笑








女性から連絡先を聞き出す方法を心得てる！！


なーんにも思ってないお姉ちゃんは、
あたふたと彼の携帯に自分のカトク連絡先を打ち込んでるけど







横でその様子を見てる彼

嬉しそうだし満足気





あとなんか、、、







Y「あざとい.....」



JM「なにか？」



Y「いえ、なんでもアリマセン」









お姉ちゃんの連絡先をゲットして、
早々に去っていった彼








『お姉ちゃん、あの人、ほんとに初対面？』




「当たり前でしょ、何言ってんの。
あーそれにしても助かった、すごく親切な人だったの！お姉ちゃんドキドキしちゃった！」






そう言って、私が途中までしてた、
ご飯の支度を手伝い始めた姉









んーーーーー？なんだろ




この感じ








私、どっかであの人に会ったことがあるような
ないような.......？？

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