ただ、僕の名前を呼んで【JM】

43 ページ44

You side





何回来ても慣れない


いつもの受付の事務員さんに挨拶して




中へと通してもらう






ビックヒット


チムが迷子になった公園のすぐ近く









『ここでお待ちください』




広い会議室




「..........いや、練習スタジオかな」





大きな鏡ばりのお部屋


きっとここで、皆さん練習したりするに違いない









そんなことを考えていると




JM「Aさんっ」



「テミンさん！！」



いつもの優しい彼が、扉を開けてヒョコっと顔を出してくれた



「何か私に御用でした？あの、ここの社員さんでいらしたんですね。言ってくだされば...私、よくここにお花を届けにきてたのに」




JM「うん、知ってるよ。ジミンによく聞いてた」





ジミン



なぜかその名前にドキっとする




なに、なにドキドキしてんだ私



今、目の前にいるのはテミンさんでしょ






テミンさんは私の顔をじっと見て
ゆっくり私の方へ近づいて




JM「........あのさ、手繋いでいい？」




「え？は、ハイ......」




私がそういうと、彼は嬉しそうに目を細めて
私の両手を自分の両手でぎゅっと握った









JM「好きだよ」




「.................へ」




JM「君が好きなんだ、とっても」






わ





韓国語が





聞き取れない





母国語のはずなのに






JM「聞いてる？ㅋㅋ」




「は、はい.......聞いてます」





心臓がバックンバックン早鐘を打つ



これ、聞こえてない？テミンさんに






JM「その.........で、もう一つ言わないといけないことがあって」




急にモジモジし出した彼



どうしたんだろ....




JM「驚かないで.....ほしいんだけどもあの」







そう言ってマスクを初めて外した




彼の顔を見た瞬間









倒れそうになった









「おっ！！！！！！！！！！！！」




JM「第一声が、まさかの 오(オ 笑」









嘘でしょ..........




信じられない






JM「ごめん、黙ってて。騙そうとしてたわけじゃないんだ、あの説明するから、ちゃんと聞いててね」








嘘だ





パク





ジミンさん









テミンさんだと思ってた人が



パクジミンさん！！？？？？









JM「で......その、あ、ちなみにヨタンはテヒョンが適当につけた名前で.......Aさん
あ、だめだ、戻ってきてA！！A」

44→←42

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す