特級術師は最狂のエゴイスト【ブルーロック】【呪術廻戦】

久しぶり ページ18

――冴side――



「この国に俺のパスを受けられるFWがいない
俺は生まれる国を間違えただけです」



そう言い残し取材室を出る冴



「ちょっと困るよ冴ちゃん」



マスコミに嫌われちゃうよと言いながら後ろから慌てて着いてくるダバディ




「どーでもいいよこんな国
パスポート切れたから戻ってきただけだし」



「たしかにそうだけど……」



そう本当にどうでもいい
日の丸背負って日本代表になるのも
こんな弱小国の代表チームじゃ絶対世界一はなれない



おれはアイツとの約束を守るために世界一になると決めている



アイツは俺の活躍を知っているんだろうか
高校入学と同時に俺たち兄弟の前から姿を消して以来
全く会ってない
アイツは今なにしてんだろ




「冴ちゃんってば待ってよー！」








『…冴ちゃん…？』





「…あ？？」




目の前から歩いてきた女が俺の名前を静かに呼んだ




それは俺がどうしても会いたくて会いたくて仕方がなかったアイツ
まさかこんなところで再開するなんて思ってもなかった




「…A…？」





『久しぶりだね いつもテレビで見てるよ』




昔のように優しい笑顔で話す彼女をいつの間にか
抱きしめていた




「さ…冴ちゃん？？！」




マスコミに撮られたらどうするのと
冴の行動に驚き慌てふためくダバディ




『大きくなったね 冴ちゃん』




よしよしと頭を撫でるA




「…いつまでもガキ扱いすんな
あとちゃん付けやめろ」




『ふふっはいはい』





「それよりここで何してんだ」




『記者会見が終わるの待ってるの』




「なんの」




『んーと、あ！見に行く？』




そのまま俺はAに腕を引かれて連れていかれた

全てを捨てて→←うるさっ！

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