特級術師は最狂のエゴイスト【ブルーロック】【呪術廻戦】

欲しい言葉 ページ45

──玲王side──


情けねぇ…
不甲斐ねぇよ…


こんな気持ちになるのは初めてで
自分でもどうしていいかわからなかった…


…凪は俺じゃなくて潔を選んだ
ずっと一緒に戦ってきた俺じゃなくて…

一緒に世界一になると言ってたのに…
それがどうしても俺には許せなかった

グルグルと回るように黒い感情が俺の中に生まれたその時1人の顔が頭に浮かんだ

それがAさんだった


あの人なら何か俺の助けになってくれるかもしれない
俺が欲しい言葉をくれるかもしれない


そんな事を思ったらAさんに会いたくなった…





そしてずっとAさんの肩に顔を埋めながら話す俺を
…そんな俺をAさんは俺の背中に手を回して一定のリズムを刻みながらポンポンと優しく叩き何も言わず静かに聞いてくれていた


Aさんの優しくて温かい手が大丈夫だよと言っているような気がして
少しだけ気持ちが落ち着いた…




『…ねぇ玲王』


「なんだよ…」



『誠士郎も強くなる為に…これからも玲王とサッカーする為に今は世一たちを選んだんだと思う』


「…それでも俺は1度俺を見捨てた凪を許せねぇ」

『まぁずっと一緒にいたもんね』


「Aさんはずっと俺の傍にいろよ」

『…玲王が青い監獄にいる限りずっといるよ』




「……それ以外でもだよバカ」


『ん？なんか言った？』


「なんもねぇよ…つか さん付けやめていいか？」

『え、いいけど
てかほとんどみんな呼び捨てだし』



「うしっ…じゃあ俺もう部屋戻るわ」


『…もう大丈夫なの？』


「じゅーぶんだよ
凪は絶対に俺がぶっ潰す…
ありがとうなA」


『大丈夫ならまぁいいけど…』



「それよりA
そんな服着てたらそのうち襲われるぞ」



その言葉と共にAの頭にポンッと手を置き部屋を出ていった



「なっ！…誰もそんなことしないわよ！！！」

そしてこれは学校の服なんだよーー！！！



と 玲王の背中に叫んだAであった

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