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山田さんの家 落ち着くわぁ
なんでかな？前に遊びに来た事あるか聞いてみたんやけど、亮と2人で1・2回だけや言われた
けど
ずっと ここにおったみたいな気ぃすんねんな
風呂から出ると、山田さんが布団を敷こうとしていて
布団なんて何年ぶりに使うから、ちょっとテンション上がって
“僕 敷いとくから”
なんて言うてしまったんやけど
「これ、どこに敷いたらええんかな？」
きっと山田さんはこの和室で寝てんるやろな
やったら僕は リビング……？
でも……
淋しい
こんな事、これから2度とない…やんな
山田さんと2人で夜を明かすなんて……
やったら、今日くらい隣りに居ってもええやんな
少し間をあけて二組の布団を敷いて、その上をゴロゴロしていると
「ごめんね、安田くん。ありがと…ぅ」
目 真ん丸にして、驚き固まる 山田さん
そんな姿も 可愛らしい……っやなくって！
「いやっ、畳に布団ってなんや修学旅行みたいやん？ほらっ、布団並べて夜中まで おしゃべりして。楽しかったなぁって。やから…あかんかな？」
山田さんを見上げながら頼んでみると
「……そうだね。おしゃべり しよっか」
笑いながら冷蔵庫からペットボトルの水を2本出し、布団の上にペタンと座って僕に1本差し出しながら
「…で、何のお話 するの？」
うん……
考えてなかったっ！！
最近の事や小さい時の事、色々と喋っていたら2人とも ふわぁっと 欠伸をひとつ
「そろそろ 寝よか？」
「うん。あっ、安田くん明日 仕事は？」
「明日は…休みっ！山田さんは？」
「私は午後から。じゃあ朝はゆっくりめで」
「おん、なら おやすみ」
「おやすみなさい」
電気を消して目を閉じたら、一瞬にして深い眠りに落ちていった
ん……僕のこと 呼んでる？
でも、いつもの夢とは違う、はっきり聞こえる僕の名前 それも
“安田くん”って
目を擦りながら薄目を開けると、朝の光と共に
「起きた？」
目に飛び込んできた 山田さん
「うわぁっ、今 何時？」
「9時だよ？朝ご飯できたんだけど、食べる？」
「食べるっ！」
キッチンに向かう彼女がクルッと振り向き
「そうだ。おはよう 安田くん」
「おはよう……山田さん」
思わず A って呼ぼうとしてしまった
なんやろ、この感覚
すごく 懐かしい
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作者名：ちか
| 作成日時：2015年8月28日 18時
