unforgettable ページ4
LEO SIDE
君が、僕達のもとから去った。
永遠の風になって、いなくなった。
僕はまだ信じられないでいるよ。
君の最後を... この瞳で見たというのに、まだ。
最後まで君が
血塗れのその手で握り締めていた手紙。
いくら しわくちゃになっていたって
血だらけになっていたって
僕の大切な宝物だ。
君からの... 最後のプレゼントだから。
僕は一生大切にするよ。
僕が君の手をもっと強く掴んでいたなら
君の未来はこんな結末じゃなくて 今、此処にあった?
君は誰よりも強く... そして美しかった。
でも、人は一人では生きていけないんだよ。
今更遅いけど、もっと頼って欲しかったよ。
僕達じゃ、頼りなかった?
いつものドライヤーが恋しい。
君の髪の感触を、今でも覚えているよ。
...忘れられる訳ないでしょ? そんな簡単に。
僕の中にいる... 君なのに。
一瞬も、忘れられない。君といた時間。
僕の記憶にはいつも君がいる。
視界の中にいる筈もない君を捜しては
バカみたいに笑う。
見つかる筈もないのに。僕はバカだから、また。
忘れたくない。どんな姿の君も
僕の中の君は、一秒だって消したくないよ。
寝顔も、笑顔も、横顔も、後ろ姿も
最後の君の... 美しい顔も
僕は、忘れない。
全部、この胸に抱いて生きていくよ。
哀しくても、寂しくても
君はもう戻って来ない。分かってる。
だから僕は前だけを見る。
これは哀しい別れじゃない。
僕らはこれで最後なんかじゃない。
姿が見えなくても、君はずっと僕達と一緒だよ。
ただ君が、僕の隣にいないだけ。
ただ、もう二度と触れられないだけ。
A。聴いて欲しい言葉があったんだ。
もう今更遅過ぎるけど、いいかな? 言っても。
僕、君のこと大好きだったんだよ。
君は多分、気付いていただろうけど
弟達よりもっと... 僕の方が好きだったんだからね。
A。
愛してた。A。
守れなくて... ごめんね。
僕のいるこの世界では、もう会う事は出来ない。
だけど僕達が頑張った先できっと...
君は僕達を待っていてくれてるでしょ?
だからその日までさよならだ。A。
天国では辛くないように。
もう本当にさよなら... 愛してたよ。A。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 90人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
シオン(プロフ) - Ravixさん» 最後までありがとうございました。 (2014年9月17日 20時) (
レス) id: bea34d76b6 (このIDを非表示/違反報告)
Ravix(プロフ) - シオンさん、お疲れ様でした。 (2014年9月17日 19時) (レス) id: bac7d4cb5e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：シオン | 作成日時：2014年9月9日 1時
