BEAUTIFUL KILLER

doll ページ44

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KN「それが何?って...ヤー!!! イ・ホンビン!!!」







HK「おちょくられてる笑」






RV「何? マジウケるんだけど笑」






N「あーもう煩い。ケン黙ってて。」









そんな風に、メンバーは騒いでたけれど

ホンビンは決して、本当の理由を言わなかった。

これは... 二人だけの秘密?









それからの僕らは

まるで出会った頃に戻ったみたいに

ふざけあったり、冗談を言い合ったり

ごくありふれた平凡な少年に戻れたような

そんな日々を過ごした。









そしてスケジュールをこなし、また練習を重ね

そしてまた、此処に戻って来た。

これが、多分僕の最後のステージになる。









『呪いの人形』









僕もその呪いに操られた、操り人形なのかもしれない。

だから、終わりに向かって僕だけ進む。

決して、引き返すことの出来ない道を一人。









始まりは終わりに向かって。

逃れることの出来ない闇へと。









初めて見た、一位という場所からの景色。

最高のプレゼントだった。

夢みたいだった。

僕に、夢を見せてくれてありがとう。









最後のプレゼント。









　

もう、後悔も残さず僕は行けそうだ。

ありがとう。









皆が叶えてくれた、僕がずっと欲しかった夢。

ただ、平凡な家族のように皆で食事をして

誰かと、温かい布団で眠る。

何もかも忘れるくらい必死になって

何か一つの事をやり遂げる。









皆が僕にくれた、そんな平凡な幸せ。

当たり前のことが、当たり前じゃない世界がある。

でも、もう 僕は大丈夫だよ。









一人で行くよ。怖くなんてないよ。









今日は繋がれた手を、僕から解いた。









夜中、そっと布団から抜け出した。









大丈夫、僕はもう。









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