god is mean ページ36
神様は 僕に酷く意地悪だね。
灯りの消えた部屋。
いつもより強く握られる手。汗ばむ指先。
感じる体温。
僕からは感じられない、人の温度。
もし、僕の心の声が皆に聞こえたなら
誰か、僕を助けてくれるだろうか。
この繋がれた手に、もし意味があるのだとしたら
君達は僕に、一体何をしてくれる?
僕は皆を守る為だったら、人だって殺せる。
君にはないでしょ? そんな覚悟の一つも。
だから、ダメなんだ。こんな僕に触れては。
僕にはもう、何も恐いものなんてないんだよ。
唯一あるとしたら、君達を失うということ。
LEO SIDE
ふと目が覚めて、君の顔を見た。
夢を見たんだ。
それはそれは、恐い夢だった。
君がいなくなる夢。
確かめるように君に触れた。
綴じられた瞳、小さな赤い唇。
白い肌、僕が乾かした髪。
この距離では、君の匂いがする。
眠る前に無意識に君と繋いだ手。
目覚めた時も、そのままだった。
ただ君に、触れていたかった。
ずっと君に、誰にも知られずに触れていたかっただけ。
_______
僕を見る視線に、僕の声は届かない。
朝になり、解く指。
まだぬくもりが残っていて、懐かしい感じがする。
いつも通り続く日常も
千切れそうな身体を抱いて、なんとか生きている。
皆で食べる朝食。あと何回かな?
カウントダウンは少しずつ
でも確実に、時計の針は進む。
ねぇ、誰か 僕の声が聞こえたなら
僕を此処から救い出して。お願い。
でも、どれだけ願っても 誰も助けてくれないのは
誰にも僕の声が、聞こえていないから。
目まぐるしく廻る日々。
止まることを知らない時間。
進む秒針。
少しずつ固まっていく、僕の覚悟。
いつにしよう? 僕の最後のショーは。
人生を締め括る、僕の最後の舞台。
失敗は、ない。
皆と一緒に居られる時間も、もう少なくなってきたね。
僕の声も、君達には届かないみたいだし。
.
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シオン(プロフ) - てとらさん» コメントありがとうございます(*^^)もっとドキドキさせられるように作者も頑張りますwこれからも楽しみに待っていて下さい^^ (2014年7月11日 23時) (
レス) id: 81564c37e9 (このIDを非表示/違反報告)
てとら - 初めまして。何時も楽しみに拝読させて頂いてます。更新されるとドキドキしながら読んでおります。内容がエタニティの様で好きです(笑)これからも楽しみにしています。 (2014年7月11日 11時) (レス) id: 8e44ba414d (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - 隅レオさん» コメントありがとうございます(*^^)そう言って戴けると作者も書き甲斐がありますwこれからも楽しみにしていて下さい^^ (2014年7月5日 23時) (レス) id: 81564c37e9 (このIDを非表示/違反報告)
隅レオ - この話の雰囲気、とても好きです！！ 主人公のミステリアスな感じが…主人公に何があったんだろうって…すごく気になります… これからも更新楽しみにしてます！無理せず頑張ってください！！ (2014年7月5日 18時) (レス) id: d54ea01e76 (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - 未来さん» こちらこそお久しぶりです(~o~)作者もVIXX好き過ぎて小説書いてしまいましたw作者はホンビンとレオが特に好きです。でも、エンもヒョギも好きですwww楽しみにしていて下さい:-)BTSもVIXXの小説もどちらも宜しくお願いしますね^^ (2014年6月23日 11時) (レス) id: 81564c37e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シオン x他1人 | 作成日時：2014年6月14日 0時
