BEAUTIFUL KILLER

you're so far ページ14

LEO SIDE

皆もそれなりに可愛い寝顔だけど

Aは何だろう...

そんな事、君の寝顔を見ながら考えた。




綺麗な顔。勿論、寝顔も可愛い。

でも、どうして

その赤い唇ばかりに瞳がいくんだろう?

僕はおかしくなったのか?




Aは男だ。ましてや弟だ。




この感情は... 何だ?

愛しくて... 独り占めしたくなる。




僕が... そんな筈ない。

そんな趣味... 僕にはない。




でも、どうして

僕、Aのことばかり考えてる?

いつかの初恋みたいに。ずっと君の事ばかり。









HONGBIN SIDE

いつものように隣で眠る、君。

隣にいるのに、どうして君はこんなに遠い?






練習の時も、移動の時も、食事の時もいつだって

君の話し相手は、いつも俺なのに。





どうして、こんなに遠い?

俺達、すぐ傍にいるのに。





君が反対を向くから、俺は寝顔さえ見れない。

知らないうちにヒョンと仲良くなってさ...

大した話もしてないじゃん、二人を見てても。

なのに、瞳だけで通じ合えるなんて...

そんなの狡いよね? ヒョン。






そんなに近付いたら、気付かれちゃうよ? A。

もっと自覚してよ。自分の魅力を。





君の仕草。香り。声。才能... 何もかも。

男を刺激するには、充分なんだ。

なのに君は、気付かず近付いて





俺達が勝手にドキドキしてること...

君は気付いてないんでしょ?




全く毒だ。君の魅力は。

知らずに魅了されて、また抜けられなくなる。

まるで迷路みたいだ。出口が見えない。






今日もまた、俺は君の背中を見ながら眠りにつく。

その背中に触れられたらなんて... 手を伸ばして止めた。





...まだ早い。

想いが先走って、後戻り出来なくならないように。

ゆっくりでいい。

まだ誰も気付いてない。大丈夫。






でも、触れたい。君の、その肌に。





...A。





君は今、どんな夢を見てる?








_______









夜中、一人 目覚めたら

目の前にレオヒョンの顔が見えた。

反対にはホンビンがいた。






相変わらず、寝顔まで綺麗だ。

睫毛も長くて、肌も白く綺麗で。





手を伸ばして、その頬に触れた。




...綺麗な唇だね。





するとホンビンが、少し身体を捩った。

ドキッとした。何だ、ただの寝返りか...。






新しい生活。優しい人。新しい場所。






最後に此処で、良い記憶が出来ればいい。






今日も、よく眠れそうな気がする。

おやすみ、皆。

meaning of the happiness→←light to light me up

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す