BEAUTIFUL KILLER

light to light me up ページ13

瞳を開けると

目の前にはレオヒョンの姿。

僕... 確か...。

曖昧な昨日の記憶を辿る。





まさか僕... 途中で寝た?

でも僕、どうして布団で?





多分... レオヒョンが僕を此処に?

優しいレオヒョンに、僕は甘え過ぎてはいないか?

まだ出会って数日なのに。





どうやって僕を連れて運んだんだろう。

僕の身体に触れたよね?

睡眠中が一番、人間が無防備な時間なのに。

もっと気を引き締めなければ。

でも皆と居ると僕、どうしてだか安心してしまうんだよ。

本当はダメなのに。







軽くシャワーを浴びて

今日も朝から、PCで院の課題を仕上げる。





HB「今日も早起きだな。」




君こそ。毎日、僕の次に起きてくる。




「僕、昨日どうしてた?」




気になって、聞いた。




HB「途中でおまえが寝ちゃったから

　 レオヒョンが抱っこして布団に運んでた。」




...やっぱり。




「ホンビンは... その時、起きてたの?」




HB「えっ...? あぁ、うん。眠れなくて。」




そう言葉を濁すホンビンが、少し不自然に見えた。




LE「おはよう。A。よく眠れた?」




おかげさまで、ぐっすりと。




「...ごめんなさい。勝手に寝てしまって...。」




LE「次から、眠い時は言って?

　 無理にはしないから。」





優しいレオヒョン。

その優しさに、つい甘えたくなる。

でも、ダメだよ。

一度甘えたら... きっとは僕は止まらなくなるでしょ?




メンバーとしてはヒョンを信じるけれど、

それ以上は、絶対ダメだ。





気付いたらリビングには

僕とヒョン、二人きりになっていた。





元々、口数の少ない僕と

もっと口数の少ないレオヒョン。





次々と、メンバー達が起きてきて良かった。





また今日も、練習。

まだ三日目だけど、もう当たり前になった光景。

此処から何か新しいものが生まれるんだ。

震えるね。





ダンスはエンヒョンを中心に

歌はレオヒョンを中心に練習した。

今日も夜更けまで続いた練習。

身体は疲れても、僕が生きている実感がした。






行き先はどっちか、まだ分からないけど

帰る場所があるのは、安心出来る場所があるのは

僕にとって初めてのことだったんだ。




今日もまた、ヒョンと作る夜食。皆で食べるラーメン。

レオヒョンのドライヤー。もう、当たり前の光景。






僕を照らす、光。

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