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「んんっ…はっ…んっ」
「…りゅーせ、」
「っ、ここ、まだっ…玄関っ…」
「…言ったやろ、覚悟してって」


俺の家に帰ってきて玄関を開け、部屋に入った瞬間、ぐいっと腕を引かれて。
驚いていたら突然深いキスが襲ってきた。


苦しくて胸を叩いて訴えてもそれは止まらなくて。
やっと離されたと思ったら、抱き上げられてあっという間にベッドに降ろされた。



「…いい?」
「…ん…望…好き、」
「っ……!!!ほんま…!!」


俺も好き、という甘い声に思わず笑顔になって。
誘う様に首に腕を回してキスをした。




*****


「……さすがにがっつき過ぎたやんな…」
「ふふ、大丈夫やってぇ」


後ろから俺を抱き締めながら心配してくれる望に手を重ねる。
その動きでぱしゃん、とお湯が音を立てる。


行為後、ベッドから動けなかった俺をいつの間にか入れてくれていたお風呂に運んでくれた。
もう至れり尽くせりで。


一人暮らしの家の狭い浴槽に180センチ越えの男2人が一緒に入るのはかなり窮屈だけれど。
この距離が何だか嬉しい。



「やってぇ、腰痛いやろ?」
「……んー…まぁ、痛いけど…」


幸せやったからええの。
そう言うと、ぎゅうと更に抱きしめられて。
幸せ過ぎてどうにかなりそう。と思っていたら何だか腰の辺りが違和感を感じた。


「…望っ、」
「っあー…ごめん…」

我慢するからこれは気にせんといて…と眉毛をハの字に下げて言うから。
可愛くて仕方ない。


「ふふ、可愛ええね」
「流星の方が可愛ええもん…」
「…ね、しよ?」


──たくさん、愛して欲しい。


そう伝えた瞬間、ゆらゆらと不安そうに揺れていた目が、色気のある目に変わって。
その目、顔に胸が大きく音を立てた。



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作者名:きー | 作成日時:2017年7月10日 23時

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