恋を拾う。 (ページ18)

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「ん……」
「あっ、目覚めた？」

額に冷たさを感じて、目を開けると望の姿が見えた。

──目の前に望がいる。

その事が嬉しくて、気付いたら両手を広げて甘えていた。

「望、抱きしめて…」
「っ…！も、反則やって…」

そう言いながらも上から抱き締めてくれる優しさと、体温の温かさに安心する。

「ありがとぉ」
「ん、良くなったみたいで安心した！」
「……あぁ！！！そうや！！」

望のお父さんに何て言えばええの……と頭を抱えて項垂れていると。
大丈夫やで、と笑って。

「流星の事もちゃんと話してん」
「え…」
「俺が流星を守る覚悟と自信があるんやったらええよ、って」

しかも今度紹介しろ、って言われてん。
と、俺の頬を撫でながら幸せそうに話す望はとっても可愛いけれど、ちょっと頭が追いつかない。

「の…？」
「ん？」
「ほんまに…？ええの？」

こんな展開なんて予想していなくて。
嬉しいけれど信じられない。
望にもう１度確認する。

「おん！！当たり前やん！」
「……ありがと…」

ぎゅっと抱き着くと、もー流星ほんま可愛ええ！好き！と強く抱き締めてきて、幸せを噛み締めていると、突然チャイムが鳴った。

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