恋を拾う。 (ページ2)

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望と週末を過ごして分かった事がある。

甘えたがりである事。
金曜日の夜。
ベッドを望に譲り、下に布団を敷いて俺がそこに寝ていた。
けれど、なんだか息苦しくて、夜中に目を覚ましたら、何故か抱き締められていた。
抜け出そうとしたら、力が強くなったから、そのまま再び寝る事にした。

それと、趣味が似ている事。
望の服を買いに行った時、選ぶ服が何かと被る。
アクセサリーだって、好みが一緒で。

話も合うし、一緒にいて楽しい。
何だかんだでしっくり来ているのかも知れない。

「望ーご飯出来たー」
「はーい！！」
「今日は炒飯やでー」
「やったー！」

簡単に作ったご飯にも、ニコニコと喜んで。
美味しそうに食べてくれる顔は、子供っぽくて可愛い。
いつもは全部18歳になんか見えないくらい大人っぽいのに。

「望可愛い」
「…かっこええって言って！」
「ふふ、」

１人で食べるのに慣れてしまっていて、こんな風に誰かとご飯を食べるのが凄く楽しい。

でも、この楽しい日々にある秘密が隠れている事を、この時はまだ知らなかった。

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