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緑side
「あの2人どこ行ったんやろ…」
「小瀧さん、買わんのやったら広げんでもらえません?」
「見とるよ!流に似合いそうやなぁって……」
「あら!呼び捨て!!!」
ぶわぁと顔を真っ赤にするのんちゃんは、同い年やけど可愛い弟みたいでついついちょっかいを掛けてまう。
「からかうんやめて!」
「ええやん!付き合えたんやろ?」
「……ん、」
「おめでとぉ」
ありがとぉ、と言ったのんちゃんの頭をわしゃわしゃすると、お店の扉が開いて藤井さんが入ってきた。
「おかえりなさーい」
「ただいまです!あれ、望髪ぐっちゃぐちゃやん」
「神ちゃんにやられた…」
あらあら、と言ってのんちゃんの髪を直してあげる藤井さんと嬉しそうなのんちゃんの画は、綺麗すぎて眩しい。
でも一緒に行ったはずのしげの姿が見当たらない。
きょろきょろしてると、扉からこっそりと顔を覗かせるしげを見つけた。
「重岡くん!大丈夫やから!」
「…ほんま?」
「ん!」
藤井さんにそう言われて、ゆっくりと入ってきたしげは、さっきと服が全く違って。
凄く似合ってて、かっこいい。
「……どう?」
「…………めっちゃ…似合っとる…」
「ほんまに?!」
「ん…かっこええ…」
やった!!!!と凄い勢いで喜ぶ、しげと藤井さん。驚いて目が大きくなっとる、うちとのんちゃん。
すると藤井さんが、知り合いのお店で服選んでもらっててん、と話してくれた。
変わったしげをずっと見ていると、何故か申し訳なさそうな顔をして。
いつも言ってくれてたんに、ごめんなと言ったから、と大きく頭を横に降った。
「今かっこええから許す!」
「…ありがと」
そう、いつもの笑顔を見せてくれた。
やっぱりしげはこの顔が良い。
「あっ、藤井さん!服!」
「そうやった!それ取りに来たんやった!」
「流、忘れとったん?」
「すっかり……」
と、天然な1面を見せて、照れてる藤井さんが可愛いくて、のんちゃんが惚れたのも分かるなぁ、と思った。
「ありがとうございました!」
「いえ!また来ますね!」
しげと話してるのんちゃんに、お待たせ!と言って、2人は手を繋いでお店を出ていった。
そろそろ俺も帰ろうかな、と帰ろうとするしげの手を掴んで。
「もう少しでバイト終わるから…」
「?」
「……終わったら…デートせえへん…?」
と言ったら驚いた顔をしたけれど、すぐにニコッと笑って。
おん!待ってるな!!と言ってくれた。
next.
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きー(プロフ) - rikさん» お返事遅くなってしまってすみません(;;)コメントありがとうございます!!とっても嬉しいです(*^^)次回もそう言って頂けるよう頑張ります! (2017年7月10日 23時) (レス) id: fa663ad899 (このIDを非表示/違反報告)
rik(プロフ) - 凄く面白かったです。幸せな気分になれました。完結おめでとうございます。次回作楽しみに待っております。 (2017年7月7日 16時) (レス) id: d865d0f00c (このIDを非表示/違反報告)
R.(プロフ) - きーさん» はい!待ってます!!無理せず自分のペースで頑張ってください! (2017年7月5日 7時) (レス) id: 9e4dd4c96b (このIDを非表示/違反報告)
きー(プロフ) - R.さん» 読み返して頂いてるなんて…嬉しすぎます(;;)たくさん更新出来るように頑張ります! (2017年7月4日 22時) (レス) id: fa663ad899 (このIDを非表示/違反報告)
R.(プロフ) - きーさん» はい!何度も読み返してはキュンキュンしてます!更新待ってます!! (2017年7月3日 0時) (レス) id: 9e4dd4c96b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きー | 作成日時:2017年5月17日 1時