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赤side
∞の黄さんが出てきます。
「…あの!」
「あ、ごめんなさい!重岡くん!」
「はいっ!」
「すっごいもったいない!!」
ぐんぐんと俺の手を掴んだまま進んでる、藤井さんの背中に声を掛ける。
勢い良く振り返ると、もったいないと言われた。
「重岡くんに来て欲しい所あんねん」
「ほぉ…」
「ここ!」
そう言って着いたのは、おしゃれすぎる外観の店で。ちょっと怖気付く。
そんな俺に構わずに、ずんずんと進んで入ってしまった。
「亮くん!」
「あれ、流やん。久しぶりやな」
「お願い!この人に似合う服!見繕って!」
と、彫りの深いイケメンな店員さんにずいっと俺を差し出した。
その店員さんは俺を見るなり、任せとき!とウインクとピースのコンボを出しよった。
俺に何度か合わせつつ、服を選んでいく錦戸くん(そう呼んでって言われた)に、突然話しかけられる。
「重岡くんさぁ、良く言われへん?」
「へ?」
「それじゃないのとか、もったいない!とか」
「…言われますねぇ」
流もそう思ったから、ここに連れてきたと思うねん、と話を続ける錦戸くんは、俺から見てもオシャレでかっこ良くって。
「服ってな、ちょっと変えるだけで変わるんよ。やからこれ、来てきてくれへん?」
渡された服は俺の好きな感じの服で。
コクリと頷いて、試着室に向かった。
「……着ました」
「おっ!めっちゃええやん!」
「おん!」
試着室のドアを開けると、錦戸くんと藤井さんがおって。2人ともめっちゃ褒めてくれる。
俺本人はまだちょっと違和感があるけれど。
「亮くんありがと!」
「ほんまにもったいなかったもんな」
「え!そうなんすか!?」
「「おん」」
2人同時に返事するから、軽く凹んだけれど。
早く見せたい、と神ちゃんの顔が思い浮かんだ。
「…ありがとうございます」
「いいえ。はよ行き!見せたい奴おんのやろ?」
「え!なんで分かるんすか!!」
ズバリと当てられて驚いていると、にやりと笑った錦戸くんは子供みたいな顔をして。
「彼女を思う顔、しとったから」
「…!!!」
「はよ見したり。めっちゃ喜ぶで。」
そう、言ってくれた。
2人にお礼を言って、お金を払って藤井さんと店を出た。
next.
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きー(プロフ) - rikさん» お返事遅くなってしまってすみません(;;)コメントありがとうございます!!とっても嬉しいです(*^^)次回もそう言って頂けるよう頑張ります! (2017年7月10日 23時) (レス) id: fa663ad899 (このIDを非表示/違反報告)
rik(プロフ) - 凄く面白かったです。幸せな気分になれました。完結おめでとうございます。次回作楽しみに待っております。 (2017年7月7日 16時) (レス) id: d865d0f00c (このIDを非表示/違反報告)
R.(プロフ) - きーさん» はい!待ってます!!無理せず自分のペースで頑張ってください! (2017年7月5日 7時) (レス) id: 9e4dd4c96b (このIDを非表示/違反報告)
きー(プロフ) - R.さん» 読み返して頂いてるなんて…嬉しすぎます(;;)たくさん更新出来るように頑張ります! (2017年7月4日 22時) (レス) id: fa663ad899 (このIDを非表示/違反報告)
R.(プロフ) - きーさん» はい!何度も読み返してはキュンキュンしてます!更新待ってます!! (2017年7月3日 0時) (レス) id: 9e4dd4c96b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きー | 作成日時:2017年5月17日 1時