恋すること。

３ Last ページ17

視線が痛い。
まだ歩いて少ししか経ってないけれど、すれ違う人が必ず振り返る。
その視線はどう見ても、望に向けられてて。
女の子達が顔を赤くして見てる。
まぁ…無理もないと思うけど、面白くはない。


「流星？」
「……へっ？！」
「どうしたん？顔、怖いで？」


そう心配そうに見下ろしてくる望は、ずるいくらいかっこええ。
こんなかっこええ人と歩いてて浮いてへんやろか、と不安になった。


「いや…すれ違う人みんな望見てんなぁ、って思って」
「え？」
「女の子達が顔赤くしてるから…ちょっと 」


と言うと、ため息ついて手を引っ張って近くにあったベンチに座わった。
何かいけない事言ったんかな…と心配になってたら。


「あんなぁ…今の流星どんだけ可愛ええか分かってる？」
「分からんよ…」
「すれ違う男、全員流星んこと見てるくらい可愛ええんやで。」
「は？」
「にやにやした顔で見よって…ほんま面白くない」


ムスッとした顔で、そう言う望。
全然気付かんかった。
ごめん、と言うと首を振って。


「でも、」
「？」
「流星とこうやって歩けるの、嬉しいねん。

女装させたんは…悪いなぁって思ってるけど、手繋いで、くっついてデート出来てるの、幸せやなぁって感じてる」


ほんまに幸せそうにそう言うから。
周りの事なんか気にせずに、楽しまなきゃ、と思って。
繋いでる手を今度は俺が引っ張って立ち上がって。



「行こ！腹減った！」
「急に元気やな？！」
「…ありがと、俺も幸せやで」
「あー…もー…ほんまずるいわ……」



それから。
たくさん色んな所回ったけれど、お互いちょっとでも１人になると、声を掛けられて。
断るのに結構大変だったけれど、物凄く楽しいデートになった。


「またしような！」
「……女装はちょっと…」
「えー…」

でもまぁ、たまにはしてもええかな、と言うと。
キラキラした顔でありがと！と笑ったから。
この顔を、ずっと隣で見たいたいな、と思った。



End.

────
全然まとまらなかった……
駄文で申し訳ありません……！！

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