No.56 ページ9
「こういう怪我は
今後もう治癒しない。
十文字さんもいいね。」
「「！」」
「……はい。」
「こんな破滅的な方法じゃなくて
この子のやれる別の方法を模索しなさい」
リカバリーガールに見送られ、
緑谷はフラフラとした足取りで廊下を歩いていた。
その隣にはオールマイトと青海もいて、
彼はリカバリーガールの言葉に頭を悩ませていた。
「………っ」
「方法か…」
「まぁ、たくさんあるでしょうね。
その“個性”の場合、単純な体力作りが一番なのでは？」
「んー…」
「オールマイト………」
「ん」
そこでふと、ずっと黙っていた緑谷が口を開き
2人は少し前を歩く緑谷の背中を見た。
「雄英の先生になったのは…
元々後継を探す為だったんですよね？
今回…
皆、譲れない強い思いがあるのを
肌で感じました。
それで、僕
「後継になるべき人間が他にいるんじゃ？
って？」
…………
……ハイ…」
「…………
確かに“ここ”は素晴らしい
ヒーローの卵たちばかりだ。
ワン・フォー・オール…
ああ、私と緑谷少年の“個性”ね。
「はい、」
それは力の結晶……
“個性”あるもの…
例えば十文字少女が引き継げば
障壁の上、超パワーを持った
スーパーヒーローとなるだろう。」
「じゃあ…」
「けどな。
私も、“無個性”だったんだぜ」
「！」
「君たちの世代程じゃないが、
“珍しい”部類だったよ。
それでも私を信じ育て上げてくれた。」
「そんな話一度も…！」
「聞かれなかったからね。
聞かれるも思ってたのに」
「オールマイトも…“無個性”だった…！？」
「Yeah！
最初はかつての自分と重ねていたよ…
しかし、君は私の想像をもう何度も超えてきた。
君に“しか”導きだせないものがあると、
私は思ってるぞ」
「……すみません…！」
「あと君、まだ体育祭は終わってないぞ。
しっかり見届けて来な。
十文字少女！頑張れよ！」
「っはい！」
「あははっ
これは優勝した方がいいですね！」
「当然！」
「ふふっ
(さて、私の相手はどっちになるかな…)」
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スート(プロフ) - ちかぱさん» コメントありがとうございます！93からズレていたようです…直しておきます！ご指摘ありがとうございました！ (2020年2月25日 9時) (
レス) id: 1c1bb3d8a6 (このIDを非表示/違反報告)
ちかぱ - お話の93話がないですよ。 (2020年2月24日 23時) (レス) id: cdb9a35a2d (このIDを非表示/違反報告)
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